ライオン・動物園

SNSが流行するとともに、自撮りや絶景を求めて自ら危険を犯す人が後を絶たない。ある男性の死亡事故を、『AsiaOne』や『People』などの海外メディアが報じている。

 

■警備員を振り切りライオンの元へ

15日、インド北部のラジャスタン州に暮らすプララド・グジャールさん(40)という男性の死亡が確認された。

プララドさんはその日、ひとりでアンドラ・プラデーシュ州のスリ・ヴェンカテスワラ動物園を訪れていた。警察によると、午後2時半頃に「近寄らないでください」と警告する警備員の制止を振り切り、ライオンの囲いの中に侵入したという。

 

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■男性の目的は自撮り

プララドさんは高さ1.2メートルの柵と、1.8メートルもある鉄製のフェンスを飛び越えると、手に持っていた携帯電話自撮りをしようとライオンに近付いていった。

ところが事態を知った飼育員が駆け付ける前に、3頭いるライオンのうちドンガルプールと名付けられたオス1頭が、プララドさんを攻撃した。

やって来た飼育員と警備員が助けようとしたものの、ドンガルプールはプララドさんを奥へ引きずり込んでしまったという。

 

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■死因は失血死か?

飼育員たちはなんとかドンガルプールをプララドさんから離すと、檻の中へ。警察と消防署に連絡し、プララドさんは病院へ搬送されたものの、死亡が確認された。

死因は失血死と考えられており、目撃者の「男性は酒に酔っているようだった」といった証言も含めて、現在当局が検死を行っている。

園の責任者は「私たちは最大限の予防措置を講じてきましたが、今後の事故再発防止のために今一度、安全対策を見直していきます」と述べた。

 

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■記者が事件後のライオンを公開

またこのたび『Times of India』の記者であるスダカール・ウドゥムラさんが、事件後のライオンや飼育エリアの様子をX(旧・ツイッター)で公開した。

そこには当局による調査や、檻の中で大人しく座っているドンガルプールが映っている。そのため世間の人々からは、「ライオンは悪くない」「悪い人間のせいで、狭い檻に閉じ込められてかわいそう」といったドンガルプールへの同情や、「自業自得」など男性への批判が寄せられている。

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■狭い檻に閉じ込められているライオン

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