運送業を中心にIT、食品、ホテルなどの事業を展開するダイセーグループは、2013年に女性管理職を増やすための土壌づくりという目的で立ち上げた「いろいろあるけれど、女性の立場としてダイセーを進化させる会」通称「女性委員会」が発足10年を迎えました。この節目に、委員長の早川さんに女性が活躍できる組織作りについてインタビューしました。

  • 早川さんのプロフィール

2002年にダイセーロジスティクス株式会社に入社し、2015年に女性委員会委員長に。武蔵野ハブセンターでの業務と並行して、女性委員会の活動を行っています。

  • インタビュー

Q.「女性委員会」発足の背景を教えてください

A.ダイセーグループは全国に209拠点あり、そのうち160拠点以上が物流センターです。物流業界は男性が多く、各拠点に女性従業員が少ないという状況がありました。特にトラック輸送に特化した物流センターでは、女性従業員の人数が1~2名の拠点が多く、これが女性従業員の孤立感や早期退職の一因になっていました。この問題に対処するため、2013年6月に創業者である田中名誉会長の提案に基づき、「いろいろあるけれど、女性の立場としてダイセーを進化させる会」通称「女性委員会」を発足しました。当時は拠点による差が大きかったので、自分たちの働きかけでダイセーグループ全体を、より女性が働きやすい環境にしていける良いチャンスをもらったと思い嬉しかったです。

Q.女性委員会の活動内容を教えてください

A.女性が働きやすい職場を作るために、年5回の会議で各社の情報交換・意見交換を行っています。その他にも、会社を跨いだ職種別交流会、拠点訪問、懇親のためのダンスレッスンやヨガレッスンなどを開催してきました。女性委員会では、各地に散らばっている女性スタッフ同士の横の繋がりを作って孤独感を解消し、長く勤められる環境づくりに力を入れています。その結果として、女性リーダーが増えていくのだと考えています。

Q.活動の成果を教えてください

A.この10年で女性取締役の誕生や現場レベルでの女性リーダーの増加を実現しています。また、参加メンバーが自社でハラスメントに関する相談を受けた際には、それをきっかけに全社でハラスメントに関するアンケートを実施しました。結果は各社の人事メンバーが集まる人事委員会に共有され、人事委員会主導でのハラスメント対策に結びついています。

Q.今後取り組んでいきたいことはありますか?

A.現場のドライバーや倉庫作業スタッフにも女性委員会の輪を広げていきたいです。また、様々な事情があってフルタイムで働けない人も、雇用形態にかかわらず平等に評価できる体制が必要だと思うので、女性委員会として後押ししていく所存です。

  • ダイセーホールディングス株式会社について

1969年に創業したダイセーグループは、貨物自動車運送・倉庫事業を中心に自動車整備事業・中古自動車販売事業から、電気工事事業、リサイクル事業、インターネット事業や食品事業まで幅広く事業展開しています。

配信元企業:ダイセーホールディングス株式会社

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