トラウト(左)と大谷(右)。この二人が交わした再会は大きな話題となった。(C)Getty Images

 苦楽を共にした稀代の天才による“再会”は、世界中で小さくない反響を呼んだ。現地時間3月5日に、米アリゾナグレンデールで行なわれたドジャースエンジェルスによるオープン戦での一コマである。

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 この日、「2番・指名打者」で先発した大谷翔平は、昨季まで6シーズン在籍した古巣との対戦を果たした。注目を集めた試合前には、盟友マイク・トラウトと約5か月ぶりの再会を果たし、熱い抱擁を交わした。

 大谷曰く「契約おめでとうということと、家族も含めてお互い元気かという普通の感じでした」という両雄の再会。プレーボール前のほんのわずかな時間ではあったが、トラウトがわざわざ荷物を置いてまで駆け寄っていく姿に、ふたりの友情が垣間見えた。

 この球界屈指の偉才の熱きシーンは、日本はもちろんながら、現地でも大きくクローズアップされ、多くのメディアでトピックとなった。ニューヨークの日刊紙『New York Post』は「直接対決を前にした甘い再会」と銘打った記事内で「オオタニから駆け寄り、言葉を交わした二人は、熱く抱擁をし、互いの健闘を誓いあった」とエモーショナルにリポートした。

 また、米スポーツ専門メディア『Clutch Points』は「ショウヘイ・オオタニに対する上品な振る舞いは彼らの絆が永遠であることを証明している」と自らも歩み寄ったトラウトの行動を絶賛。さらに、次のように綴っている。

「3度のMVPと将来の殿堂入り間違いない男は、ビジネス上の決定によってチームを離れたオオタニとの関係を悪化させるような振る舞いはしなかった。トラウトは依然として気品の象徴であり続けている。オオタニの退団によって、エンゼルス・ファンはこれまで以上にチームに残っているスーパースターに感謝しなければならない」

 互いをリスペクトし合った大谷とトラウト。二人の友情に対する賞賛はしばらく止みそうにない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

大谷翔平に駆け寄ったトラウトに賛辞の嵐! 熱き友情に米メディアも感嘆「彼は依然として気品の象徴だ」