アーセナルに所属する日本代表DF冨安健洋が、クラブとの契約延長で合意に達したようだ。6日、イギリス紙『ミラー』が伝えている。

 現在25歳の冨安はアビスパ福岡、シント・トロイデン、ボローニャで主力として活躍した後、2021年夏に最大2300万ユーロ(約37億円)と報じられた移籍金でアーセナルに加入。すぐさま右サイドバック(SB)の定位置を掴み、初年度から公式戦22試合に出場した。在籍3年目の今シーズンは負傷離脱がありながらもここまで公式戦20試合に出場。昨年10月に行われたシェフィールド・ユナイテッド戦では、嬉しい加入後初ゴールをマークしている。

 そんな冨安を巡っては、かねてからアーセナルとの契約延長交渉が進行。現状で2025年6月末までとなっている契約期間の延長が濃厚と伝えられている。今回の報道によると、同選手は既にクラブとの新契約締結で合意に達しているとのこと。エドゥSD(スポーツディレクター)やミケル・アルテタ監督らは冨安のこれまでのパフォーマンスを高く評価しており、新たな週給は現在の約2倍にあたる10万ポンド(約1900万円)まで引き上げられる可能性が高いという。

 2019年冬に就任したアルテタ監督の下でかつての強さを取り戻したアーセナルは、昨シーズン途中から主力を担う若手選手との契約を次々と延長。直近ではフランス代表DFウィリアン・サリバ、ノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアイングランド代表FWブカヨ・サカらが新契約にサインしており、イングランド代表DFベン・ホワイトとの交渉も大詰めを迎えていることが報じられている。

 なお、現在はふくらはぎの問題により戦線離脱中の冨安だが、契約延長は同選手の復帰後に正式発表される見込みだという。アルテタ監督が現地時間4日のシェフィールド・ユナイテッド戦後に「彼は非常に近づいている」と言及した通り、実戦復帰は間近に迫っている模様。イギリス『イブニング・スタンダード』によると、早ければ現地時間9日のプレミアリーグ第28節ブレントフォード戦で復帰を果たす可能性があるようだ。

アーセナルとの契約延長交渉が報じられている冨安健洋 [写真]=Getty Images