守田は攻撃の潤滑油として機能していた(C)Getty Images

 スポルティングの守田英正は、現地時間3月6日(日本時間7日)に行われたヨーロッパリーグ決勝トーナメント・ラウンド16第1戦のアタランタ戦にスタメン出場。ホームで1-1の引き分けに終わった一戦で、3-4-2-1フォーメーションのボランチで先発し、交代で退いた84分までプレーした。

【関連記事】CL敗退のレアル・ソシエダ 久保建英の評価は「ボックス付近で判断が悪い」「攻撃で影響力があった」と様々

 序盤から一進一退の攻防となり、守田は攻撃時に最終ラインからのビルドアップへ積極的に関与し、ドリブルでの持ち運びや縦パスなどでポゼッションサッカーにアクセントを加えた。守備に転じれば中盤のスペースを埋めつつ、DF陣へのカバーも怠らない。15分には2列目から飛び出し、敵陣深いエリアでマーカス・エドワーズへ巧みなヒールパスを送った。

 17分にはパウリーニョの得点でスポルティングが先制したが、その後は劣勢となり守田にとっても我慢の時間が続いた。32分にはパウリーニョへ絶妙なスルーパスを供給と、オフェンス面で守田が随所に好プレーを見せた一方で、ディフェンスではアタランタの攻撃に手を焼いた。39分には失点している。

 苦しんだゲームだっただけに、ポルトガルメディア『A BOLA』による守田への評価もまずまずだ。採点『6』を与え、寸評では次のように評した。

アタランタは常に相手を混乱させるので、それを見極めるのは簡単ではなかったが、必要な時には試合を安定させた」

 前半に自陣でのミスを突かれて失点したことで、後半に入るとアタランタのハイプレッシャーが強まり、守田へのマークも厳しくなった。苦戦を強いられたゲームだったが、指揮官の会見コメントを伝えた『A BOLA』によると、ルベン・アモリム監督が「アタランタデュエルが強かったし、守田はそれほどフレッシュではなかった」と守田を擁護している。

 確かに、3月3日に行われたリーガポルトガル第24節のファレンセ戦に、守田は55分から途中出場。中2日でこのアタランタ戦に先発しただけに、コンディションが万全ではなかったかもしれない。「チームがフレッシュなら自信はある」というアモリム監督の言葉を信じれば、リーグ戦から中3日で迎える14日(日本時間15日)の第2戦では、さらに良質な守田のパフォーマンスが見られるだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ELアタランタ戦、守田英正は「必要な時に試合を安定させた」と現地メディアが評価 スポルティングは1-1のドロー