渡辺翔太主演のドラマ「先生さようなら」(毎週月曜夜0:59-1:29、日本テレビほか/TVerHuluにて配信)の第7話が3月4日に放送。第7話では、白石(中村嶺亜)が、弥生(林芽亜里)の思いを知りながらも応えることができない田邑(渡辺)にくぎを刺す姿が描かれた。X(Twitter)では、「白石くんが切ない」「弥生ちゃんとお似合いなのに…」「頑張れー!」と白石の恋を応援する声が寄せられた。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】美しいすぎるワンシーン…思いが通じ合った由美子(北香那)と田邑(渡辺翔太)

■明るくも切ない学園ラブストーリー

本作はSnow Manの渡辺が連続ドラマ単独初主演を務める明るくも切ない学園ラブストーリー。目標もなくあいまいな高校生活を送る弥生は、生徒から人気の美術教師・田邑に誘われ、美術部に入る。次第に田邑に恋心を抱く弥生だったが、あるとき、田村のスケッチブックに無数に描かれた女性の絵を見つける。それは高校時代の田村が恋していた教師・由美子(北香那)だった。

■田邑は大学を辞めると宣言…第7話を振り返る

校外学習が始まり、先生である田邑と生徒である弥生の距離感が気に入らないレイナ(川床明日香)は「城嶋さんって田邑っちのことが好きでしょ?」とクラスのみんなの前で弥生に詰め寄る。

白石は、自分が弥生と付き合っているとクラスメイトに宣言し、さらには田邑に対し「先生って、俺のライバル?」とけん制する。

大学時代、田邑は由美子と再会するが、由美子の右手の薬指に指輪を見つけてしまう。もう新しい恋人と新しい人生を過ごしているのだと、自分を納得させようとするが、ライバルがいようとも、どうしても由美子を諦めきれない過去があった。

■白石が田邑に軽めの宣戦布告

白石は弥生が好きだった。好きだからこそ、弥生の目線の先に田邑がいることに気が付いていた。それだけであれば、白石はきっと田邑に対して、「先生って俺のライバル?」とは聞かなかったように思う。

あえてそう聞いたのは、田邑が弥生の思いに気付いていることも知っていたからだ。弥生の思いを知りながらも、突き放すこともしない田邑。中途半端に弥生を構う田邑に対し、白石は、田邑の軽はずみな行動が、弥生を傷付ける可能性を少しでも回避したかったのだろう。

今まで見たことがないほど、強めの口調で警告する白石。弥生が誰を好きでも自分に何かを言う権利はないと前置きし、白石は「先生は先生でしょ」とくぎを刺す。何もできないのであれば、これ以上何もするなとはっきりと田邑に示す白石は、思わせぶりな態度で弥生のことを傷つけたら許さないからと言い放った。

好きな人を守るために、堂々と恋のライバルへ先制パンチをお見舞いする白石。Xでは「白石くん格好いい」という声が上がった。

■レイナを黙らせる白石が格好いい

弥生は田邑が好きなのかとレイナに追い詰められていた。弥生は否定し、他に好きな人がいると言うがレイナは弥生を逃がさない。田邑を好きなレイナは、田邑と距離の近い弥生を大げさに傷つけようとするのだ。好きな人の周りをうろうろする女が居れば気に入らないのも分かるが、そこまでするほどなのだろうかと考えてしまう。

ピリピリしたムードが漂う中、やって来たのは、衝突を終えた白石だった。白石が見えたレイナは、わざと、弥生へ好きな人は「白石くんだっけ?」と確認。そして、クラスの全員に聞こえる声で、白石に向かって弥生が白石を好きだと告げるのだ。

弥生が気に入らないとはいえ、レイナの行動は人としての何かを超えていた。レイナの悪意を感じ取った白石は、堂々と近づき、弥生の肩を引き寄せ、弥生と付き合っていると公言。さらに、白石は「なんか文句ある?」と言い、レイナを黙らせ、弥生を守りきったのだ。

弥生を傷つける人は誰であろうと許さないという白石の行動にときめいた瞬間であり、レイナの悔しそうな表情にスカっとしたシーンにもなった。

■白石は体調の悪い弥生を気遣う

白石の快進撃は止まらない。弥生の手を引き、「行こう?」と校外学習に出掛ける白石。そんな白石を赤木(檜山光成)らが引き留める。すると、白石は素直に立ち止まる。弥生との交際宣言は、弥生がレイナらに、これ以上、変に絡まれないための発言だったと明かす。

一見、誰にでも優しそうな白石。だが、弥生にしか見せない優しさもある。うその交際宣言をするほど、守りたい対象は弥生だけだったように思う。交際宣言の場面だけ見れば、白石は少し強引な性格に見える。でも、白石は強引さもありつつ、気遣いもできる男だった。

校外学習の途中、弥生は「熱っぽいかも」と言い、動けなくなってしまう。すると、白石は弥生の額に手を当てようとするが、思い留まる。白石にどんな考えが巡ったのかは分からない。許可なく女性に触るのは失礼だと判断したのかもしれない。これが判断できるできないでは意外と大きな差がある。

白石は、常に弥生のためだけに動いている。薬を買いに全力疾走する白石。その姿を見て、本当に弥生のことが好きなのだと伝わってくる。少しでも白石が報われてほしいと思った人もいただろう。

しかし、白石の思いは簡単には弥生に届かないし、まだかなわないようだ。薬を購入して、弥生の元に戻って来た白石が見たのは、弥生に寄り添う田邑の姿だった。白石の真っすぐすぎる思いが切なく、少しでも幸せになってほしいと思わずにはいられない内容となった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

弥生(林芽亜里)を助けようと必死になる白石(中村嶺亜)/(C)八寿子/小学館/「先生さようなら」製作委員会