耐震天井をはじめとする建築用鋼製下地材の製造販売を行う株式会社桐井製作所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:桐井隆、以下KIRII)は、建設・建築業界(設計、建設会社、工事店等)で働く20代~70代の男女を対象に、【天井の地震対策に関するアンケート調査】を実施しました。

3月11日東日本大震災から13年が経ちますが、今年の1月1日に発生した令和6年能登半島地震でも、商業施設等の天井が落下する等、大きな被害が発生しました。

公共性の高い施設や不特定多数の人が利用する施設では、天井が落下することで、事業継続や機能維持が困難になったり、最悪の場合死傷者が出てしまう危険性もあるため、今後より一層の対策強化が求められています。

【調査概要】

内容:天井の地震対策に関する意識・認知調査

対象者:建設・建築業界で働く20代~70代男女(n=350)

方法:インターネット(アンケート専用フォームから回答を入力)

実施時期:2023年7月1日~ 2023年12月31日

【調査サマリー

建設・建築業界で働く20代~70代の男女のうち、

95%の回答者が「地震による建物内部のリスクを知っている」と回答。

実際に地震対策に携わったことがある回答者は54%、携わったことが無い回答者は46%だったが、経験の有無で建物内部へのリスクに関する認知に10%程差が見られた。

さらに、天井の地震対策について「学校施設」「病院・診療所」「店舗・商業施設」の順で必要性を感じている回答者が多い一方、「費用面」が最も課題になっている。

関心のあるテーマとして、「特定天井に該当する空間の地震対策」への関心が最も多く、次いで「長寿命化改修・老朽化対策」、3番目は「既存建物の耐震改修」となった。

■95%の回答者が「地震による建物内部のリスクを知っている」

【Q1 あなたは地震によって建物内部(天井・壁・床等)の破損・落下・崩壊等の被害が発生する恐れがあることを知っていますか。】


  • 地震による建物内部のリスクを知っている(「知っている」+「大体知っている」)と答えた回答者は95%、「あまり知らない」が4%、「全く知らない」と答えた回答者は1%でした。

■実際に地震対策に携わったことの有無で、建物内部のリスクに関する認知度に差が見られる

【Q2 あなたは天井の地震対策に携わったことがありますか。】


  • 回答者のうち、実際に天井の地震対策に「携わったことがある」のは54%でした。



  • 今回の調査で、天井の地震対策に「携わったことがある」と答えた回答者においては、全員が地震による建物内部のリスクについて認知している(「知っている」+「大体知っている」)ことが分かりました。

  • 一方、天井の地震対策に「携わったことが無い」と答えた回答者のうち、約90%は地震による建物内部のリスクを認知していますが(「知っている」+「大体知っている」)、約10%は認知が低い(「あまり知らない」+「全く知らない」)という結果になりました。

■天井の地震対策においては「費用面」が最も課題認識が強い

【Q3 (Q2で天井の地震対策に「携わったことがある」と答えた方に向けて)天井の地震対策を行う上で、課題だった事柄があれば教えてください。(複数選択可)】


  • 地震対策に「携わったことがある」と答えた回答者のうち「建設費・工事費」を課題と感じている人が最も多いことが分かりました。次いで同率で「意匠性との両立」「法令の理解」「製品価格(材料費)」。費用面で課題と感じている回答者が多いという結果に。

【Q4 (Q2で天井の地震対策に「携わったことが無い」と答えた方に向けて)天井の地震対策を行う上で、課題に思われる事柄があれば教えてください。(複数選択可)】


  • 地震対策に「携わったことが無い」と答えた回答者のうち「建設費・工事費」を課題と感じている人が最も多いことが分かりました。次いで「製品価格(材料費)」。

  • 地震対策に携わったことの有無に関わらず、費用面を課題と感じている回答者が多いことが分かりました。

■天井の地震対策について「学校施設」「病院・診療所」「店舗・商業施設」の順で必要性を感じている回答者が多い

【Q5 人が集まる施設の防災対策の1つとして、天井の地震対策の必要性を感じる(天井落下が危惧される)建物用途は何ですか?上位3つを選んでください。】


【Q6 Q5の回答理由を教えてください。】


  • 地震対策の必要性を感じる建物用途については「学校施設」を選択した回答者が最も多く、次いで「病院・診療所」、3位が「店舗・商業施設」でした。

  • 公共施設や不特定多数の人が利用する施設、災害時に防災拠点にもなりうる施設は、天井の地震対策の必要性が高いと感じている回答者が多いことが分かりました。

■「特定天井の地震対策」への関心が最も高い

【Q7 天井等の地震対策について、関心が高いことは何ですか。(複数選択可)】


  • 天井等の地震対策については、「特定天井に該当する空間の地震対策」への関心が最も多く、次いで「長寿命化改修・老朽化対策」、3番目は「既存建物の耐震改修」でした。

【まとめ】

今回のアンケートでは、地震によって建物内部(天井・壁・床等)の破損・落下・崩壊等の被害が発生する恐れがあることについて95%の回答者が認知しているという結果になりました。

これは前回(2023年9月)掲載した「防災意識・建物内部の地震対策に関する調査」(記事→https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000117539.html )とも同様の結果ですが、 実際に地震対策に携わったことがあるかどうかで、リスクへの認知に10%程差が見られることが分かりました。

天井の地震対策を行ううえでの課題については、「建設費・工事費」「製品価格」等、費用面で課題を感じている回答者が多いことが分かりました。

天井の地震対策が必要だと思う建物用途については、「学校施設」を選択した回答者が最も多く、次いで「病院・診療所」、3位が「店舗・商業施設」でした。

公共施設や不特定多数の人が利用する施設、災害時に防災拠点にもなりうる施設は、天井の地震対策の必要性が高いと感じている回答者多いことが分かりました。

関心度の高いテーマは「特定天井に該当する空間の地震対策」が最も多く、次いで「長寿命化改修・老朽化対策」「既存建物の耐震改修」という結果でした。

東日本大震災をはじめとして、過去の地震では学校の体育施設や商業施設、空港やホール等、さまざまな施設で天井の落下や破損被害が確認されています。

令和6年能登半島地震でも、新年多くの人で賑わう商業施設等で天井落下被害が発生しました。

建物全体(‟構造”部分)に関わる「新耐震基準」や「耐震化」という言葉は一般的にもよく知られるようになってきていますが、天井落下などの被害を防ぐための「‟建物内部”の地震対策」は長い間見落とされているのが現状です。

目視では分からなくても、実は天井裏が破損していたり老朽化して落下リスクが高い状態になっているケースも多々報告されています。

天井落下などの被害を防ぎ安心・安全な暮らしといのちを守るためには、● 天井下地材の錆、クリップやナットの緩み・外れなどが無いか定期的に天井の点検を行うこと、そして●天井を耐震化することがとても重要です。

KIRIIは耐震天井の開発者として、今後も天井をはじめとした建物内部の地震対策の重要性を伝え、被害を一つでも多く減らしていけるよう、研究活動や普及活動に取り組んでまいります。

本アンケート調査結果が、少しでも安心・安全な社会の実現に向けて貢献できれば幸いです。

※本アンケート調査の属性など回答結果を詳細にご確認いただけます。

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※本アンケート調査の結果を掲載いただく際には、出典「株式会社桐井製作所」と明記をお願いいたします。

PRESS RELEASEのお問い合わせ先

株式会社桐井製作所 広報担当:荒木

TEL:03-4345-6003 E-mail:eihon.koho@kirii.co.jp

■■■株式会社桐井製作所 概要■■■

耐震天井の開発者、そして建物内部の空間づくりを支える企業として、コーポレートメッセージ「100年の安心に、こたえる」のもと、すべての人々が安心して、快適に暮らすことのできる社会の実現を目指しております。

・所在地(本社): 〒100-6605 

 東京都千代田区丸の内1-9-2グラントウキョウサウスタワー5 F

・代表者名:代表取締役社長 桐井 隆

・設立:昭和39年3月21日

資本金:100,000,000円

・事業内容:内装用鋼製下地材の製造販売、内装建築資材の仕入販売

・コーポレートサイトURL:https://www.kirii.co.jp/



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