インテルに所属するトルコ代表MFハカンチャルノールが実戦復帰に近づいているようだ。6日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 現在30歳のチャルノールはハンブルガーSVやレヴァークーゼンミランでのプレーを経て、2021年夏にインテルへ完全移籍で加入した。在籍3年目の今シーズンはクロアチア代表MFマルセロ・ブロゾヴィッチ(現:アル・ナスル)の退団に伴いアンカーの主力に定着すると、ここまで公式戦30試合に出場し11ゴール3アシストをマーク。卓越した戦術眼と高精度のキックを武器に、セリエAで首位を快走するチームを支えている。

 そんなチャルノールだが、現地時間2月21日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・ファーストレグのアトレティコ・マドリード戦(1-0○)を最後に戦線を離脱。同26日のセリエA第26節レッチェ戦(4-0○)ではベンチ入りしたものの、その後の2試合はメンバー外となっていた。一部では右太ももに軽度の筋損傷を負ったとも報じられ、その後の状態には注目が集まっている。

 今回の報道によると、現在チャルノールは別メニューでの調整を続けているものの、現地時間7日木曜日にはチームの全体トレーニングに復帰する見込みとのこと。早ければ9日のセリエA第28節ボローニャ戦でベンチ入りを果たし、13日に敵地『シビタス・メトロポリターノ』で控えるアトレティコ・マドリードとのCLラウンド16・セカンドレグでは先発に名を連ねる可能性もあるという。

 なお、直近のジェノア戦(2-1○)ではチャルノールの“代役”を務めたアルバニア代表MFクリスティアン・アスラニが先制ゴールを奪うなど躍動。仮にチャルノールの復帰が後ろ倒しとなった場合、シモーネ・インザーギ監督は引き続きアスラニをアンカーで起用するものと見られている。

 また、同試合ではイタリア代表DFフランチェスコ・アチェルビとフランス代表FWマルクス・テュラムが負傷離脱から復帰。出場機会こそなかったものの、負傷が心配されていたイタリア代表MFダヴィデ・フラッテージもベンチメンバーに名を連ねた。CLベスト8進出をかけた大一番を前に、続々と主力選手が戦列に復帰しつつある。

今季はアンカーとして存在感を放っているチャルハノール [写真]=Getty Images