リベラーラ(LIBERALA)は、中古車買取のパイオニアであるガリバーを運営する株式会社IDOMが2013年から始めた輸入中古車専門店で、全国に49店舗展開しています。(2024年1月現在)高級輸入車がずらりと並ぶリベラーラですが、ガリバーとはどう違うのでしょうか?本記事ではリベラーラが提供しているサービスや、良い評判・悪い評判を「諸費用」「販売」「買取」「接客」の4つに分けてまとめ、リベラーラの利用がどんな人に向いているのかを解説します。
ガリバーが運営する中古車販売店の中でも特に高級輸入車のみを扱うということで格式が高く見えるリベラーラですが、実際にどのようなサービスを提供しているのでしょうか。
まずはその概要から見ていきましょう。
- 高級感のあるショールーム
- 無事故の高級車を2000台保有
- 30日間の返品サービス
- アフターサービス:保証・メンテナンス・車検など
- 買取保証型・残価設定型プラン
リベラーラは黒塗りの建屋とウッド調の内装で、中古車を扱うお店とは思えない高級感のあるショールームが特徴です。
お店創りには「憧れだった輸入車を五感(視・聴・嗅・味・触)で較べてほしい」というコンセプトが込められています。
美しい高級車を見て、エンジンのエキゾーストを聴いて、独特な内装の香りを嗅いで、ウッドパネルや本革シートを触って想像するという買い方は、正規の輸入車ディーラーではできないサービスではないでしょうか。
五感の中で残った「味覚」については、リベラーラのコーヒーサービスが補っています。
来店時には用意されたコーヒーコレクションから好きなものを選べるので、優雅な気持ちで商談を進められます。
また、リベラーラは店舗内に様々なジャンルからセレクトしたおしゃれな図書を置いており、「私たちを図書館としても使ってほしい」と言っています。
このように、リベラーラはガリバーの店舗とは全く違う高級感とサービスを提供しているため、きっとワクワクするような体験ができるでしょう。
リベラーラの在庫は2024年1月現在、約2000台の在庫を保有しており、その全てが無事故のディーラー車です。
その品質検査はガリバーではなく、認定中古車の検査を請け負っている株式会社AISが行っており信頼できます。
在庫を走行距離で絞り込むと、7万kmオーバーは2000台中わずか97台、10万kmを越えた車はたった2台しかありませんでした。
このことから、リベラーラは輸入車ならなんでも取り扱う訳ではなく、「厳選した良質な在庫のみをメインで取り扱っている」事が読み取れます。
価格帯で絞り込んだ場合、車両価格300万円以下が1320台と、リーズナブルな価格帯の輸入車が全体の半分以上を占めています。
300万円~500万円の車両が469台、500万円以上の車両は134台と、価格帯が上がるにつれて在庫数も減っていきます。
ちなみに車体金額1000万円を超える在庫の大半は、メルセデスベンツのゲレンデヴァーゲンでした。
在庫を総合的に見てみると、「手の届きやすい価格帯で、状態の良い輸入車」を主に提供していることが分かります。
リベラーラは納車後30日以内であれば、購入した車の返品が可能です。
返品は「車両本体価格100%での買取」という形で行われるため、そこに納車費用は含まれておりません。
例えば諸費用込みで300万円で買った車を返品する場合は、300万円から諸費用を引いた車両本体価格のみが返金されます。
返品までの流れは以下のとおりです。
- 返品意思の連絡
- 自宅に専用書類が到着
- 来店予約
- 来店し、車両チェックと返品条件の確認
- 返品完了・返金手続きへ
リベラーラで購入した輸入車には全ての中古車に1か月保証が無償でついています。
輸入車は国産車に比べて故障リスクが高く、多くの中古車販売店が「保証なし」で販売している中で無償1か月保証はとても手厚いサービスです。
別途料金を払えば最長5年の有償保証にも加入できますが、費用は非常に高額です。
また、納車から1年以上経過した車に対しては補償適用の際に毎回15,000円の免責金が発生する点にも注意が必要です。
有償保証の費用の目安
有償保証期間 | 費用の目安 |
1年 | 約200,000円~ |
3年 | 約350,000円~ |
5年 | 約500,000円~ |
各サービスはそれぞれ費用がかかるため、契約の際は詳細をよく確認しておきましょう。
憧れだった輸入車を手に入れやすくするシステムとして、リベラーラは買取保証型と残価設定型の2つのローン形態を用意しています。
買取保証型プランは3年後の車の資産価値を予測して買取金額を保証することで、「実質3年間乗る分だけの支払いで済む」という考え方で組まれるローンです。
3年後は状況に応じて乗り続けるか、乗り換えるか、売却するかを選択できます。
残価設定型プランでは、車両本体価格の一部をあらかじめ最終回支払額として据え置いて分割払いするローンです。、残価設定でローンを組めば高額な車両も月々の支払いを抑えて乗り出せます。
ユーザーが輸入車を求めやすいようなローンを用意しているのはリベラーラならではのサービスでしょう。
リベラーラ全49店舗に寄せられた口コミ(ガリバー公式HP”お客様からの評価”より抜粋)から、まずは悪い口コミを見ていきましょう。
- 諸費用に関する悪い評判
- 販売に関する悪い評判
- 買取に関する悪い評判
- 接客に関する悪い評判
中古の輸入車として仕方ない事かもしれませんが、諸費用が高すぎると感じているユーザーが多いようです。
そして、高額な諸費用が店頭の表示価格に上乗せされるので、支払総額が分かりにくくなっていることが問題として挙げられています。
「インターネット上で公開されている支払総額と実際の金額が違い過ぎるため不信感を抱いた」という評判が散見されました。
また、高級輸入車を購入するということで、ディーラー並みの納車サービス(内装保護など)を期待していた方が、チープな納品方法にがっかりしたという声もあります。
リベラーラはガリバーのように買取を主な業務としておらず、販売に力を入れているようです。
結果、買取業務に関しては金額、接客共に質が低いと感じたユーザーが多数いるようです。
「買取金額をはっきりと提示してくれない」というのは買取のガリバーでも同じ悪評が目立ちますので、これはガリバーグループ全体の悪しき風習だと言えるでしょう。
リベラーラにも、中には接客態度があまりよろしくないスタッフが一定数いるようです。
押し売り感の強い営業マンや、売却だけのユーザーに対しての接客や、納車後のアフターサービスが疎かになっているなどの評判が目立ちました。
次にリベラーラの良い評判をまとめて見ていきましょう。
49店舗全ての口コミを調査した結果、買取のガリバーに比べて全体的に良い評判の割合が多かったのが印象的でした。
- 諸費用に関する良い評判
- 販売に関する良い評判
- 買取に関する良い評判
- 接客に関する良い評判
中古輸入車の故障リスクを理解している方にとっては、有償であっても長期間の保証サービスや念入りな整備は安心感になるようです。
一般的に、輸入車の中古販売の多くは保証なし(もしくは短期間のみの保証)なので、リベラーラの保証サービスを有難く思っているユーザーは多いようです。
輸入車は国産車に比べて故障リスクが高い事がデメリットですが、そういった点を包み隠さず説明してくれる担当者や、オプション加入を強制せずにユーザーの意向を汲んでくれるスタッフに好感を持った方が多数います。
また、「試乗ができる」という点は他のお店ではありえない、リベラーラ最大の強みかもしれません。
買取に関しては具体的な口コミがあまり多くなかったのですが、輸入車専門という特性上、中古の輸入車に乗り換える際の「下取り」として利用するユーザーが多いようです。
純粋な買取だけなら、リベラーラではなく買取専門のガリバーを利用したほうが良いでしょう。
「ただ憧れの高級輸入車を見てみたいだけ」といった購入目的ではない来店でも、快く接客してくれたという口コミが多数見受けられました。
どの輸入車ディーラーも格式が高く気軽に入りにくいイメージがありますが、リベラーラは誰でも気軽に輸入車を体感できるような雰囲気づくりを心がけているようです。
では、良い口コミ・悪い口コミ全てをまとめたリベラーラの総合評価を考察します。
リベラーラは輸入車販売店として利用する価値があるのでしょうか?
- ガリバーとしての体質は変わっていない部分がある
- 様々な高級車を見て触って選べる唯一無二のお店
- あくまで「中古の輸入車」を選べるお店
「車体価格を安く表示して集客し、実際には高額な諸経費がかかるため総支払額がイメージと違う、しかしその見積もりが出るころにはユーザーの購買意欲は高まっている」
このように、車だけでなく諸経費やオプションで儲けようとするスタイルは、いかにもガリバーらしい戦略だと言えるでしょう。
またガリバーグループがスタッフ4,000人を越える大企業なので、どうしても社員教育が行き届いておらず悪い評判が後を絶たないという点でも、買取のガリバーと酷似しています。
一方で、販売時の接客や品質に関する満足度は非常に高く、購入者の多くが満足しているようです。
そういった意味では、リベラーラはガリバーグループの中でも特に選りすぐられた精鋭スタッフが担当しているのかもしれません。
リベラーラの店舗の美しさは誰もが賞賛していますし、顧客としてはプレミアムな感覚を味わえるお店であることは間違いありません。
メルセデスベンツ・BMW・アウディ・ポルシェなどの正規ディーラーには1,000万円クラスの高級車が並んでいるため、気軽に入りにくい雰囲気があります。
リベラーラは敷居の高さを無くし、「憧れの高級輸入車に触れてみたい」という夢を叶えてくれるお店です。
たくさんのメーカーの高級車が見られるため、店舗に出向けば新たな価値観に刺激を貰うことも「いつかリベラーラでこの車を買うんだ」というモチベーションも生まれることでしょう。
また、リベラーラで車を購入する最大の利点は「試乗できること」です。
中古車という理由だけで試乗を断るお店が多い中、リベラーラは購買意欲のある方であれば故障リスクがある高級輸入車を試乗させてくれます。
まさにコンセプトである「五感で較べる」を実践しているので、リベラーラの試乗サービスは非常に評価が高い部分です。
取り扱っている商品はあくまで「中古の輸入車」だということを、ユーザー側も理解してからリベラーラを利用すべきでしょう。
店舗はおしゃれで、店頭にある車も高級車ですが、正規ディーラーとは異なります。
過剰なサービスや品質は期待せず、あくまでガリバーが運営している中古車販売店だという認識で利用すべきだと思います。
リベラーラを利用するためには、「中古輸入車の特性を理解していること」が重要です。
中古の輸入車を買う際には以下のようなリスクがあります。
- 故障した際の修理費が高額(国産車の2倍以上)
- 日本の高温多湿な気候に合わず故障リスクが高い
- 故障リスクが高いので保証が短い(無い)
- ハイオク車が多く、燃料代が高く維持費がかかる
- 保険料が高く維持費がかかる
- 国産車よりもこまめなメンテナンスが必要
- リセールバリューが悪い(買う時高く売る時安い)
逆に中古の輸入車を買うメリットは以下のようなものがあります。
- 国産車では絶対に感じられない所有欲を満たせる
- 高級感のあるラグジュアリーな内外装
- ハイスペックな装備
- 運転する喜びや楽しさを毎日味わえる
- ボディ硬性が非常に高い
- 型落ちしにくい
以下のような考え方で車を選ぶ方は、中古輸入車を取り扱うリベラーラには向いていないと思われます。
- 車のメンテナンスが面倒な人
- 車を資産と考え、リセールバリューを気にする人
- 街中で目立ちたくない人
- 車種や装備にこだわりがない人
- 車はただ足であり、楽しさや所有欲に興味がない人
- 車の維持費を抑えたい人
- 新車しか購入したことがない人
国産車のようなメンテナンスフリー感、リセールの高さ、維持のし易さを輸入車に求めてはいけません。
こういったカーライフをお望みの方は、リベラーラではなく国産車を取り扱う業者で車の購入を検討すべきでしょう。
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