担当者も号泣したとか。

後継はスウェーデン製の2階建てバス

ジェイアール東海バスは2024年3月6日、公式X(旧Twitter)において2階建てバス「エアロキング」の引退式を実施したと発表しました。

エアロキング三菱ふそうが開発・生産した国産の2階建てバスで、1984(昭和59)年の発売以降、JRバス各社で大量導入され、一時はJR高速バスの代名詞的な存在でもありました。

しかし、2010(平成22)年に三菱ふそうで生産が終了したことで、一時は日本から新車の2階建てバスの選択肢がなくなりました。保有する各社はエアロキングをそのまま運用するか、2階建て以外の車種に置き換えるかしていましたが、2018年以降はスカニアの車両が高速バスとして導入されるようになっています。

そのようななか、ジェイアール東海バスエアロキングに愛着をもち表立って運用してきましたが、最後まで残った3台も2月29日(木)の「新東名スーパーライナー」を持って運行を終了。このたびの引退式で使命を終えています。

引退式では、これまでエアロキングのハンドルを握ってきた乗務員がそれぞれの想いを語り合いながら14年間走り続けたことを労ったとのこと。最後は、名古屋支店長がナンバープレートを取外したため、これをもって公道を走ることはできなくなりました。同社の公式Xには、「お疲れ様でした!」といった惜別の声が多数寄せられています。

なお、ジェイアール東海バスは、セレモニーとしてナンバーこそ外したものの、長年の御礼を兼ねてイベントを企画しているとのこと。第1弾は4月19日(金)と22日(月)を予定しており、詳細は後日発表するそうです。

ジェイアール東海バスのエアロキング(画像:ジェイアール東海バス)。