アルゼンチンメディアの『TyCスポーツ』は6日、アルゼンチンのメンドーサ州を本拠地とするゴドイ・クルスのユニフォーム地球の裏側にある日本の福岡県で発見されたと、驚きを持って報じた。

 5日、福岡在住で名古屋グランパスを応援するアルゼンチン人男性のダニエル氏が、自転車住宅街を走っていた。洗濯物がベランダに干してある見慣れた風景だったが、あるシャツの存在に気付いた瞬間、同氏は引き返してそれを確認した。そこでダニエル氏が目にしたのはゴドイ・クルスの数年前のセカンドユニフォームだった。

 ゴドイ・クルスはアルゼンチン1部リーグを戦い、同国内では認知されているものの国際的な知名度は高いとは言えない。そんなクラブのセカンドユニフォームアルゼンチンから地球の裏側のベランダで干されていたことに衝撃を受けたダニエル氏は自らの体験をSNSに投稿。すると、ゴドイ・クルスのサポーターを中心にアルゼンチンで話題となり、大手メディアが報じるまでになった。

 ダニエル氏は『TyCスポーツ』に対し「FIFAワールドカップ2022以降、アルゼンチンユニフォームを日本で目にすることが増えましたが、それは主にリオネル・メッシの(アルゼンチン代表の)ユニフォームです。日本で、ボカ・ジュニオルス、リーベル・プレート、ラシン・クラブ、インデペンディエンテ、サン・ロレンソのアルゼンチン国内の5大クラブの名前を知っている人はいます。しかし、実際にユニフォームを目にするのはボカくらいです」とアルゼンチンのクラブチームのユニフォームを日本で目にする機会は少ないことを説明した。

 続けてダニエル氏は「自分はサッカーユニフォームが大好きで、道端で見つけると気持ちが高ぶります。自分が住む家の近所でゴドイ・クルスのユニフォームを見つけたことは、衝撃でした。何が起こっているのか本当に理解できませんでした。起こりえない素敵なことが起こったんです」と、アルゼンチンの地方都市のクラブのユニフォームが、遠く離れた日本で発見された驚きを語った。

ゴドイ・クルスのセカンドユニフォーム(写真は2021年のもの)[写真]=Getty images