バルセロナに所属するポルトガル代表DFジョアン・カンセロが来シーズン以降もバルセロナプレーしたいという希望を語った。6日、スペインメディアの『ムンド・デポルティーボ』が報じている。

 現在29歳のカンセロは、ベンフィカの下部組織出身で2014年夏にトップチームへと昇格。バレンシアインテルユヴェントスでのプレーを経て2019年8月にマンチェスター・シティに完全移籍で加入すると、在籍した3シーズンで公式戦128試合に出場し、7ゴール17アシストをマーク。昨シーズン途中には、バイエルンレンタル移籍で加わると、公式戦21試合の出場で1ゴール6アシストを記録し、チームのブンデスリーガ11連覇達成に貢献した。そして今シーズン、買取オプション無しの1年間の期限付きでバルセロナレンタル加入し、今シーズンはこれまで公式戦30試合に出場し3ゴール4アシストを記録している。

 そんなカンセロだが、同選手の保有元であるマンチェスター・シティは3000万ユーロ(約48億円)以上の移籍金を要求しているとも報じられ、財政難に陥っているバルセロナにとって、カンセロの完全移籍への移行は簡単ではないと見られている。

 しかしカンセロは、バルセロナ所属ウルグアイ代表DFロナルド・アラウホのドキュメンタリーの発表会に出席した際、メディアから来シーズン以降もバルセロナに残りたいかと問われると「はい」と繰り返し、バルセロナユニフォームを着続けることが同選手の望みであると明言した。

 また同メディアは、バルセロナジョアン・ラポルタ会長とカンセロの代理人を務めるジョルジュ・メンデス氏が会談し、両者はカンセロがバルセロナに残留する現実的なオプションはレンタルの延長だと考えつつ、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の状況次第では完全移籍の選択肢も排除していないと説明している。
 

バルセロナへの残留を希望したジョアン・カンセロ[写真]=Getty images