Snow Manの岩本照、深澤辰哉、宮舘涼太が主演・演出を務める舞台「祭 GALA」の制作発表記者会見が3月7日に都内にて行われ、3人の他、松竹株式会社取締副社長執行役員の山根成之氏が登壇。メンバーからの反応やストーリー構成・演目、新たにチャレンジすることなどを語った。

【写真】岩本照の肩に手を置きポージングする深澤辰哉&宮舘涼太

同舞台は、4月1日(月)から29日(月・祝)まで東京・新橋演舞場にて上演される、和と洋が融合した新たなエンターテインメント。和を強く意識した世界観と洋の要素を取り入れた演出をはじめ、新曲も披露されることが決定した。また、岩本が振り付け、宮舘が衣装を手掛けるとともに、世界的ファッションデザイナーのコシノジュンコがオープニングの衣装をデザインする。

これまで新橋演舞場で「滝沢歌舞伎」シリーズをはじめとする数々の舞台を経験し、舞台機構を熟知した3人が、共に手を携え、タイトルにふさわしい祝祭感がみなぎる華やかでエネルギッシュな舞台を創り上げる。

ほか、林蓮音、和田優希、中村浩大、寺澤小十侑、松浦銀志、羽村仁成、阿達慶、竹村実悟、渡邉心、堀口由翔が出演する。

■「他のメンバーもすごく楽しみにしてくれている」

「Snow Manのメンバーからの反応」について、宮舘は、「すごく楽しみにしてましたね。舞台とかをいろいろなメンバーが経験しているのを見て、やっぱり『すごいな』と圧倒されることが去年は多かったので、今年も3人で舞台に立っている姿をメンバーに見てもらえるということは、すごくこちらも喜びがありますし、本当に楽しみではあります」とコメント。

また岩本は、「康二から『俺“祭 GALA”めちゃめちゃ見に行くで』みたいなことを言われましたね(笑)。Snow Manとして思い入れがある新橋演舞場さんでの作品というところで、他のメンバーもすごく楽しみにしてくれていると思いますし、やっぱり個々にいろいろなことに挑戦させてもらえているというのが本当にありがたいことだなというのを感じているので、メンバーみんな見に来てくれるんじゃないかなというふうには思います」と頬を緩ませた。

「どういった演出になるのか」を問われると、深澤は「新しいというか、今まで挑戦したことがないような演目もあるので。あとはそれこそ、それぞれの得意な、パーソナルなシーンがあったりとか。やっぱり祭りということで、出店みたいな感覚でいろいろな出し物があって、そういうのが『祭 GALA』にはあると思うので…そこら辺は言えないな。ちょっと言えないですね」と、ネタバレを気にして言葉を濁す。

そこですかさず宮舘が「見に来てくださったお客様が心躍る演出をさせていただくので、そこら辺は楽しみにしてもらえたらなとは思いますね」とフォロー。

また、身体能力の高さを生かした演出を期待する声が上がると、岩本は、「それはかなり。僕はもうずっと最初の打ち合わせの段階から、深澤が苦い顔しているのをスルーしながら、『とにかく体を張らせてくれ』というのはスタッフさんにお願いしているので、1公演でもかなりの消費量な作品になるんじゃないかなというふうに思います」と、縮こまる深澤にいたずらな視線を送った。

■「パワースポットみたいな感覚」を意識したストーリー作り

「ストーリー」については、岩本が、「今回はですね、1幕制で考えていまして。僕もこれはすごく感じたことだし、深澤と宮舘も感じたことだと思うんですけど、新橋演舞場ってすごくパワーがあるなという。それはステージに立たせてもらう側でも、見に行った側でもすごく感じられる。なので、パワースポットみたいな感覚というところを大事にしながらストーリーを作っていきました」と説明。

そして、「『滝沢歌舞伎』という作品を知ってくださって見てくださる方と、初めてこの作品に触れる方が、みんなが同じ気持ちになれるようなストーリーにしたいなと思って仕上げているので、神社とかお寺に行く気持ちで来てくれたら、よりその世界に引きずり込みやすいかなというふうに僕は思ってますね」とアピールした。

「3人が新たにチャレンジすることはあるか」と問われると、宮舘は、「フライングをさせていただこうかなと思っています。それこそ今まで誰もやったことがないような、一味変わったフライングの内容になっていますので、ぜひ乞うご期待ということで!」と瞳を輝かせる。

深澤は、「僕は普段からお喋りなので、お喋りを生かした自分のシーンがあるんですけど、リハーサルでやったら、1人で9分ぐらい喋っていたので…というのが入ってきたりとかもします。ずっと喋っているというシーンもあります」と告白。

岩本は、「僕は、『滝沢歌舞伎』で変面という演目をやらせてもらっていたんですけど、そこを新たに進化させた形のものに今回挑戦させていただく予定です。いろいろと、“こことここを詰め込ませたい”と相談をして、“そんなこと今まで誰もやってきたことない”みたいな話からスタートしたものに挑もうかなと思ってます」と期待感をあおる。

■「夢のような時間を作り上げたい」

最後に「楽しみにしているファンに向けたメッセージ」として、宮舘が、「今日会見をさせていただいて、新たなスタートラインにようやく立てたかなと思います。これから稽古を経て、4月1日の初日を迎えるわけですけれども、より多くの方に楽しんでもらえる、そして心踊って帰っていただくという夢のような時間を作り上げたいと思いますので、ぜひ皆さんよろしくお願いいたします」と挨拶。

深澤は、「僕たちも、3人で夜中まで打ち合わせしたり、この作品に対してどれだけ愛情を持てるかというのをすごく大事にして作りました。リハーサルはまだほとんどできていない状態なんですけど、4月1日から公演を見に来てくださる人たちに、少しでも笑顔だったりとか何か感じ取って帰ってもらえるような作品にしたいなと一生懸命作っていますので、ぜひ楽しみにしてほしいなと思います」と呼び掛けた。

続いて岩本は、「僕は本当に新しいことを作るのが好きなんだなと、自分自身で感じる期間を今過ごさせてもらっていて。僕の中では、もう初日も明けていて、喜んで『ああだったね、こうだったね』と言っているお客さんたちが想像できた段階からリハーサルがスタートしている」と話し出す。

そして、「自分の思考で見えている世界が、どんなふうにお客さんに色付いていくのか。『こういうふうになる』『やっぱりここが間違ってなかったんだ』と自分自身で思える時間がこれから来る。そこを楽しみながら、しっかり自分を喜ばせてあげて、自分が味わったことのない気持ちをパフォーマンスに乗せて、今まで味わったことのない作品をお客さんに届けたいなというふうに思っています」と意気込みを明かし、会見は終了した。

「祭 GALA」の制作発表記者会見に(左から)Snow Manの宮舘涼太、岩本照、深澤辰哉が登壇した/※ザテレビジョン撮影