長澤まさみが、3月7日に開催された映画「四月になれば彼女は」の完成披露試写会に登場。主演の佐藤健、共演の森七菜、ともさかりえ、メガホンをとった山田智和監督と舞台あいさつを行い、映画では初共演となる佐藤の印象などを語った。

【写真】入場から圧巻のオーラを放ち大歓声!完成披露試写会に登場した長澤まさみ

■映画「四月になれば彼女は」とは

同作は映画プロデューサー、小説家、脚本家、映画監督と幅広く活躍するヒットメーカー・川村元気氏の同名ベストセラー小説を、米津玄師の「Lemon」などミュージックビデオを多数演出してきた山田監督が実写映画化。精神科医の藤代俊(佐藤)のもとに、かつての恋人・伊予田春(森)から手紙が届いたのと同時期に、藤代の婚約者・坂本弥生(長澤)が突然姿を消す。春からの手紙と弥生の失踪、2つの謎はやがてつながっていき、現在と過去、日本と海外が交錯しながら、愛する人を探し求める“四月”が始まる――という心に刺さるラブストーリーだ。

“現代パート”で恋人を演じる佐藤と長澤は、かつてCMで共演したことはあったものの映画は今作が初共演。長澤に対し、佐藤は「撮影前からとてもすてきな女性だと思っていたんですけど、今回良いところがたくさん知れて。こんなに長澤まさみという人の魅力を僕は知らなかったのかって思い知らされました。共演して本当にすてきな人だなと思いました」と賛辞を贈ると、長澤は「うれしい。ありがとうございます」と恐縮しきり。

それを受け、具体的なエピソードを聞かれた佐藤は「僕がすごく好きだったエピソードは…」と言うと長澤は慌てて止めに入り、「(こんな感じで)口止めされるんですよ。現場でも『そういうところがとてもすてきだと思う』って言ったら、『宣伝で言わないで』って言うんですけど…(笑)」と前置きした上で、「すごく大事なシーンがあって、とてもすてきなお芝居だなと思っていたんですけど、本人は何か納得いってなさそうで。『昨日家で練習した時はもっとうまくできたのになあ』とか言うんですよ。『家で練習するの!?長澤まさみが!?』って(笑)。大好きです」と、日本を代表する俳優の1人である長澤の“陰の努力”を暴露。これには長澤も「恥ずかしいですよね…」と照れ笑いを浮かべていた。

■長澤、佐藤の印象に変化「本当はとってもいい子だった(笑)」

一方、佐藤の印象を聞かれた長澤が「CMで共演していた時からのお知り合いですけど、何だろう。結構、格好良過ぎてですね…」とこぼすと、ともさかも頷きながら「分かる分かる。本当に素晴らしい彫刻を見ているみたいな」と同調。

続けて長澤は「こっちが恥ずかしくなっちゃって、ちゃんとしゃべれなくて。(もともと)『格好いい人だな』という印象で、たくさんしゃべったことがなかったので、付き合いづらい人なんじゃないかと思っていたんです」と、巡り巡ってなぜか否定的なイメージを抱いていたそう。

ただ、実際に深く関わるとイメージとは違ったようで「今回は恋人役ということもあって、関係性を築きたいのもありましたし、一緒にお芝居するのがすごく楽しみだったので、関係性を作っていこうと思って一緒に現場にいたら、思っていた以上にフランクで、本当はとってもいい子だったという(笑)。サービス精神も旺盛だし、プロデューサー気質な部分があったり、作品に対する情熱もある。過去が全て塗り替えられて、とてもすてきな俳優さんだなと思いましたし、また一緒に作品をやりたいね、っていう話を撮影時からしていた思い出があります」と積極的にコミュニケーションを取った結果、リスペクトできる部分が多かったことを伝えた。

映画「四月になれば彼女は」は、3月22日(金)に全国公開。

◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)

佐藤健と長澤まさみ/※ザテレビジョン撮影