気温が低い日は空気が乾燥することが多く、喉の調子が悪くなりがちです。喉の調子が悪いときは、どのような食べ物や飲み物を摂取するとよいのでしょうか。喉に良い飲食物、喉に良くない飲食物について、管理栄養士の桜井このさんに教えていただきました。

辛い食べ物は喉に負担をかける

Q.喉に良い食べ物や飲み物には、どのようなものがあるのでしょうか。

桜井さん「食べ物でいうと、ネギやショウガダイコン、ナシ、マヌカハニーなどが良いですね。ネギにはアリシンという殺菌成分、ショウガにはショウガオールという血行促進効果のある成分がそれぞれ含まれています。また、ダイコンの辛みのもととなるイソチオシアネートには抗酸化作用があるほか、ナシには喉の痛みを抑えるソルビトールが含まれています。マヌカハニーには炎症を抑える効果がありますよ。

飲み物の場合、喉にはやはり温かいものが良いですね。殺菌作用のあるカテキンを含んだ緑茶のほか、炎症を静める作用があるカモミールやユーカリなどのハーブティーもお勧めです」

Q.反対に、喉に良くないとされる食べ物や飲み物はありますか。

桜井さん「ワサビ唐辛子などのいわゆる刺激物のほか、酸味の強いお酢や梅干し、炭酸飲料、アルコールなどが挙げられます。食材にかかわらず、熱すぎる料理や冷たすぎる料理も、喉に大きな負担をかけます」

Q.喉を痛めないように、料理のときに工夫できることはあるのでしょうか。

桜井さん「工夫して料理するというよりは、『刺激になるものを避ける』というのが一番の解決策になると思います。やはり一番の負担となるのは、辛い食べ物ですね。鍋やラーメンなど、熱くて味が濃いものが多いため、複数の要素で喉にとって負担になるものが多い印象です」

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 喉の調子が何となく悪いと感じたときは、辛い料理を避けた方が無難かもしれません。ネギやショウガ、温かい緑茶などを摂取し、回復に努めてみましょう。

オトナンサー編集部

喉に良い食べ物、良くない食べ物は?