山田ジャパン2024年3月公演『愛称⇆蔑称』が、2024年3月7日(木) に東京・六行会ホールで初日を迎えた。

『愛称⇆蔑称』は、Netflixオリジナル配信ドラマ『全裸監督』の脚本チームに名を連ねた山田能龍が脚本・演出を手がけた最新作。物語の主人公で、初の学年主任を任されることになる教師歴5年の畑中忠平役を原嘉孝が演じるほか、教頭の大山佳奈役でいとうあさこ、教頭の大山とあだ名で呼び合うほどの仲で優しい人柄の校長・岸哲夫役で黒田アーサー、畑中の上司の中堅教師役で松田大輔(東京ダイナマイト)、事の発端となる東京からやってきた転入生の兄弟役で二葉勇と二葉要が出演する。

本作では、昨今実際に問題視されている学校における「あだ名問題」について描かれるが、原は「個性あふれる登場人物たちがそれぞれの主張、価値観、正義をぶつけ合います。是非皆さんも、客席からこの会議にご出席ください!」とコメント。

また山田は「最後の通し稽古を見て、作品への自信を深めました。自分史上の最高傑作になるかも知れない、そんな予感です。ラストシーン終わり、俳優は僕の声がかかるまで演じ続けています。僕が“はい、お疲れ様でした”と声をかけた途端、ぐっと堪えていた感情を静かに解放する俳優たち。黙って、放心しながら、そっと涙を拭っている。その姿を見て“ああ、いい芝居だな”と。この作品の在り方が凝縮された光景だったと思います」と語った。

『愛称⇆蔑称』は3月15日(金) まで同所で上演される。

■脚本・演出:山田能龍 コメント
初日の幕が開きます。最後の通し稽古を見て、作品への自信を深めました。自分史上の最高傑作になるかも知れない、そんな予感です。
ラストシーン終わり、俳優は僕の声がかかるまで演じ続けています。僕が「はい、お疲れ様でした」と声をかけた途端、ぐっと堪えていた感情を静かに解放する俳優たち。黙って、放心しながら、そっと涙を拭っている。その姿を見て「ああ、いい芝居だな」と。この作品の在り方が凝縮された光景だったと思います。
あだ名は、良いものか、悪いものか。勇気を込めて作りました。ぜひ答え合わせにいらして下さい。

■原嘉孝 コメント
『愛称⇆蔑称』開幕します! 昨今、実際に問題視されている事でもあります、学校における「あだ名禁止」問題について僕たちが舞台上で議論します。個性あふれる登場人物たちがそれぞれの主張、価値観、正義をぶつけ合います。是非皆さんも、客席からこの会議にご出席ください!
実際にあだ名禁止の学校に通っていた方、そうでない方、または今現在通っているよ! なんて方。様々だと思います。
あ、安心してくださいね? 出席してくださいなんて格好つけて言いましたけどあだ名のあり方について一緒に考えましょうよ! なんて押し付けるような作品ではありません(笑)。
ただこれは僕がそうだったのですが、僕自身この作品と出会うまで、今までなんとなく無意識に付き合ってきた「あだ名」について考えたこともなかったな〜。と思ったので! 結局何が言いたいかわかりませんが! 気軽に!観に来ていただけたらなと!思います!! 劇場でお待ちしております!

■いとうあさこ コメント
いよいよです。幕があがります。この瞬間は何度やっても、めっちゃくちゃ“アツく”なります。緊張、不安、興奮などなど、いろんなものが入り混じって、“アツく”なるのです。そしてそれらを全部ひっくるめて今度はその熱を、観てくださる皆々様にお伝えしていけたら。今回の『愛称⇆蔑称』は“あだ名”の是非を巡り、討論を繰り広げるお芝居。まあよく喋ります(笑)。私自身はちっちゃい頃から“あだ名”がそばにあったから、正直“あだ名”のない世界はなかなかピンと来ない。舞台の討論の中で自分自身の考えも日々、グルグルしております。皆様も目の前で行われる『朝まで生テレビ!』さながらの討論会に、一緒に参加している気分でご覧いただければ。とにかく体力がいるのでわたくし、なんとなくずっと豚肉ととろろを多めに食しておりますが……合ってますかね(笑)? 六行会ホールにて皆さまのお越しをお待ちしております。

撮影:Wataru Yoshida

<公演情報>
山田ジャパン2024年3月公演『愛称⇆蔑称』

脚本・演出:山田能龍
出演:原嘉孝 いとうあさこ
黒田アーサー 松田大輔(東京ダイナマイト) 二葉勇 二葉要 ほか

日程:2024年3月7日(木)~15日(金)
会場:東京・六行会ホール

公式サイト:
http://yamadajapan.com/stage/aibetsu/

山田ジャパン2024年3月公演『愛称⇆蔑称』より