7月7日の東京宝塚劇場公演千秋楽での退団を発表した宝塚歌劇団・月組トップスターの月城かなとが、3月13日発売の「anan」2389号スペシャルエディションの表紙に登場。稀代の男役が、“芝居の月組”を気高く麗しく体現する。

【写真】月城かなと、ダンディズムの極致の圧倒的な美で「anan」表紙初登場(昨年号)

 大きな反響を呼んだ昨年2月1日発売の「心理テストで知る新しい自分。」特集以来、2度目の登場となる月城。以前から芝居の構築力の高さで定評のある月組だが、月城は役作りの深さ、心情溢れる台詞術、相手役との息の合ったやり取りで、作品のテーマや面白さを常に最大限に引き出し、“芝居の月組”を今の時代において牽引してきた。端正なビジュアルと、男役芸の極致といえるクールでスタイリッシュな立ち姿や振る舞いでも、客席の目を逸らさない。

 今号では、その魅力の全てを表紙&カラー10ページ超のグラビアとロングインタビューに凝縮。そして、同時退団を発表した月組トップ娘役の海乃美月、次期トップスターに決まった鳳月杏も登場。全19ページにわたる“月組トリデンテ”、花も実もある豪華な一幕が誌上開演する。

 表紙のカットは、黒のタートルネックのニットにストライプの黒スーツを合わせたスタイリングで、月城の気品溢れるスタイリッシュな造形美をシンプルに表現。椅子の背もたれに掛けた脚に肘をついて手を頭上にかざしたポーズは、物憂げにこちらに向けた視線も相まって色香が漂ってくる。中面では、同じ衣装で深紅のバラやブラックハットを自在に操り、「これぞ男役美!」という世界を体現。また今回は、1960〜70年代ロンドンの街を実際に走っていたロンドンバスでの撮影も。狭い車内が逆説的に月城のスタイルの美しさ、スタイリッシュさを際立たせることに。ここでは白の衣装でも撮影し、謎の二枚目貴族のお忍び旅を覗き見したような物語性の高いグラビアが実現した。

 インタビューでは、退団公演『Eternal Voice 消え残る想い』『Grande TAKARAZUKA 110!』への意気込みはもちろん、退団会見前後での心境の変化、男役人生を送ってきた今到達した想いと自己評価、作品作りにおける矜持などについて明かす。先輩後輩を問わず月組のメンバーに向けての言葉には、愛とリスペクトが溢れた。3人には共通で、お互いへのメッセージ、入団当時の自分に投げかけてあげたい言葉も質問。月組のあの完成度の高い舞台が生まれる理由は、この3人の固く、熱く、優しい信頼関係にあることが証明されたインタビューとなっている。

 月城かなとが表紙を飾る「anan」2389号スペシャルエディションは、マガジンハウスより3月13日発売。価格は730円(税込)。

「anan」2389号スペシャルエディション(3月13日発売)表紙 (C)マガジンハウス