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 なぜ募金活動という名目で「舐め合う」ゲームが催されるのかは謎だが、アメリカ・オクラホマ州の高校で、複数の生徒が互いの素足につけられたピーナッツバターを舐めている映像がSNSで拡散し、学校側に非難が殺到する事態となった。

 ちょうど1年ほど前、ワシントン州の中学校でアクリル板の両サイドからマシュマロクリームを生徒と職員が舐めいその速さを競う募金活動が問題視されていたのにもかかわらずだ。

  現在、オクラホマ州の高校はこの件で同州の教育委員会からの調査を受けているという。

【画像】 募金活動のためにゲームで競った生徒たち

 2月29日オクラホマ州エドモンドのディアー・クリーク高校で、同州に拠点を置く非営利団体「ノット・ユア・アベレージ・ジョー・コーヒー(Not Your Average Joe Coffee、以下NYAJC)」を支援するクラス対抗のチャリティイベントが行われた。

 NYAJCは特別な支援を必要とする人々をサポートする団体で、学校近くのコーヒーショップではNYAJCから派遣された人たちが雇用されている。

 ディアー・クリーク高校の生徒たちはそのコーヒーショップのために、1週間かけて募金活動を行っていた。

 その一環として、9年生(日本の中3)から12年生(高3)までの生徒が、ボランティアとして事前に参加費用を払ってクラス対抗で行うゲームをした。

 最終的に15万2830.38ドル(約2300万円)が集まり同校のワンダフル募金週間への生徒たちの参加が称えられた。

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 しかし、後にそのゲームの様子がSNSで拡散、学校側に非難が殺到した。

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生徒が互いの足の指を舐め合うゲームの様子がSNSで拡散

 非難の原因は、「つま先吸い大会」だった。

 学校主催のチャリティイベントで生徒が互いに足の指をしゃぶったり舐めたりする映像がSNSで拡散したのだ。

 映像には、ディアー・クリーク高校の少なくとも4人の生徒が体育館の床と思われる場所に腹ばいになり、相手の生徒の素足からピーナッツバターを必死に舐め取っている様子が映っている。

 他の生徒が歓声を上げるなか、生徒の1人が「あいつ、むさぼり食ってるぜ!」叫んでいる声が聞こえる。

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州の教育委員会が調査を進める

 この動画はわずか24時間でSNS上で5000万回近く再生され、オクラホマ州教育省による正式な調査につながった。

 ライアンウォルターズ州教育長はXで次のように述べた。

これは最低だ。我々機関は、現在オクラホマの学校で起こったゆゆしき事態の調査を進めています。

 また、学区管理者はこのように声明を発表した。

この集会で生徒だけが参加する活動のひとつを撮影したビデオがSNSに出回っており、残念ながら全国的な注目を浴びています。

私たちは、このビデオに付随する情報の多くが不正確であることを地域社会に強調したいと思います。

しかし、この特定のゲームを通じて、私たちは生徒の尊厳と地域社会の誇らしいイメージを守ることができませんでした。

 SNSでこのゲームの映像を見た生徒の何人かは、嫌悪感を抱きショックを受けたようだ。

 保護者からはこの競技が明らかに「やりすぎ」だという非難の声や、「学校側が物事をよく考えていない」と批判が寄せられた。

 後日、ディアー・クリーク学校管理者は、保護者と生徒たちに謝罪したということだ。

References:Students Kiss And Lick Each Other's Toes At US School Fundraiser, Investigation Ordered / written by Scarlet / edited by parumo

 
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生徒同士が互いの足についたピーナッツバターを舐めあう、とんでもない募金活動に非難殺到