京都では、路地に入るとなんとも雰囲気のある美味しそうな店が軒を連ねて、路地の風情を作り出していることがある。

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四条烏丸の路地にある『太郎屋』は、まさにそういった酒場が連なる路地の一軒だ。

料理上手な女将の杉本雪枝さんが、お酒好きのご主人の希望で約30年前に始めたおばんざいの店。店名はご主人のニックネームからつけたそう。今は娘の前川瑠衣子さんが母の味を受け継ぎ、母娘で店を切り盛りしていて、アットホームな空気感が心地よい。

カウンターには大皿に盛られた惣菜が並ぶ。コロナ禍で大皿の数は減ったが、名物のポテトサラダは健在。なにを食べても美味しいと評判の『太郎屋』を代表するメニューのひとつだ。

馴染みの客は、『太郎屋』に行くならポテトサラダは外せない! と、電話で席の予約と一緒にポテサラの予約をする人も多いとか。

滑らかな口当たり、ジャガイモの甘さが存分に引き出されたポテサラは、一度食べたら忘れられないはず。

決して華やかではないけれど、駅近で京都らしい路地にあり、美味しくて、価格も良心的。さらに酒を進ませる居心地の良さ。最強の酒場ではないだろうか。

『太郎屋』

住所/京都府京都市中京区新町通四条上ル東入ル観音堂町473

※こちらの記事は、関西の食のwebマガジン「あまから手帖Online」がお届けしています。

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京都・四条烏丸の路地で30年。料理も美味しく、心地よく呑めて癒されるおばんざいの店。