今シーズンこそ26年ぶりのリーグ優勝を目指すDeNA。チームの課題でもあるショートのポジションを固定できるかどうかが、悲願達成のカギになりそうだ。

【オープン戦解説】度会は1番定着か?”社会人の経験を感じる打席”ドラ4の石上が大暴れ!ロッテ上田はサードで起用して欲しい?高木が注目選手について語ります!

 開幕まで残り1か月を切ったが、チーム内ではショートのポジション争いが激化している。ドラフト4位ルーキー石上泰輝が2日のソフトバンクで4打数4安打と固め打ちを披露すると、翌日のオリックス戦ではオープン戦12球団ルーキー第1号となるホームランを放つなど、猛アピールを見せた。さらに、6日のロッテ戦では林琢真が2安打を放ち、バットでアピールした。

 そんな中、同じくショートのレギュラー候補として期待されているのが、森敬斗だ。2019年のドラフト1位で入団した森は、チームの中心を担う選手への成長が期待されていたが、20年~23年の4年間で通算打率は.217。昨季は開幕スタメンに名を連ねたが、1軍出場は9試合に留まった。

 今年こそレギュラー奪取を狙ってアピールを続けているが、5日の試合では“まずいプレー”も見られた。3回に森はライト前にヒットを放って出塁したが、その直後にけん制死。第2打席では四球を選び、この試合では2度の出塁をマークしたが、走塁ミスが目立ってしまった。

 このプレーに球団OBは厳しい指摘をしている。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は3月6日に自身のYouTubeチャンネルに「【オープン戦解説】度会は1番定着か?”社会人の経験を感じる打席”ドラ4の石上が大暴れ!ロッテ上田はサードで起用して欲しい?高木が注目選手について語ります!」と題した動画を更新。森のけん制死について言及する場面があった。

 高木氏は森がフルカウントでけん制死した点を問題視。ドラフト1位ルーキーの度会が打席に入っていたが、「度会だったら、フルカウントから転がすことができたと思う。ヒットになれば1、3塁のチャンスが作れた。(けん制死したことで)せっかくノーアウトで出塁したのに何の意味もなくなってしまった」と語り、「あれは絶対にやってはいけないプレーだった」と苦言を呈した。試合の流れを変えてしまうような痛いミスだった。

 さらに、森に対しては「もうプロで4年間やってきているわけだから、どういう状況で、どういうスタートを切らないといけないのかを完全に分かっていないといけない」と“注文”した。

 開幕前の残り期間、森は守備や走塁面でもアピールすることができるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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