3月8日の「国際女性デー」にあわせ、東京・世田谷区二子玉川 蔦屋家電 2階 EVENT SPACEで『ありの“ママ”スケジュール展』が開催中だ(10日まで)。求人検索エンジン「Indeed (インディード)」が1000人の現役正社員“ワーママ”から聞いた、仕事と子育ての両立の工夫が詰まった24時間の過ごし方を大公開している。その工夫の中身とは──。

「女性の仕事と子育ての両立に関する調査」で分かったワーママの悩み

Indeedは、国際女性デーに先立ち、正社員ワーママ(0歳~高校生の子どもと同居しつつ、正社員として働く、20~40代の女性)1000人を対象にアンケートを実施。いま感じている困難や、仕事と育児・家事をうまく両立するために行っている工夫などを調査した。

アンケート結果では、92.2%が「仕事と子育ての両立に何かしらの困難」を抱えているという。第一子が2歳以下の場合が最も高く96.5%。乳幼児期の育児と仕事の両立に困難が多いようだ。また、66.5%(3人に2人)が「将来的なキャリアプランの見通しが持てない」と感じているという。

将来、子どもをもっても正社員として働きたいと考える層も、すでに両立に対して困難さや不安を感じているようだ。特に女性にその傾向が強いという。展示スタッフは、その困難解消の手助けになればと考え、企画したという。

展示でこだわった家事と育児の両立“虎の巻”

ファミリー層が多く居住する“ニコタマ”で開催されている展示。子ども連れのママも多い地域で開催しているのもワーママへの思いやりだ。会場には、子どもたちが遊ぶスペースもつくり、リラックスしたなかで展示を見ることができる。

<仕事と子育ての両立の工夫が詰まったスケジュール20点>の展示では、0~2歳、3歳~小学校入学前、小学校低学年、小学校高学年、中高生の5つにエリア分けされ、ワーママの24時間スケジュールをビジュアル化。いまさらながら、その仕事量の多さに驚かされた。

それでも、「在宅勤務で業務の合間に洗濯する」「夜は冷凍餃子に頼る」「宿題の丸付けを会社の休憩時間に行う」など、随所でママたちの工夫が見られる。“ワーママあるある”を共有できることも、この展示の狙いだろう。

現役のワーママで、小学生低学年のスケジュールを公開したIndeed社員の担当者は、「0~1歳児のときは、家事育児は女性がするものだという思い込みが夫にあって、料理や家事を分担するマインドもっていくのに1、2年かかった」と新米ワーママのころの苦労を語る。別の担当者も「幼児のころは、延長保育で保育園に晩御飯を食べさせてもらっていました」 とコメント。当時は、見通しの不透明な将来に不安を抱いていたという。

子どもも小学生になり、当時を思い出しての新米ワーママへのアドバイスを尋ねたところ、「子どもが大きくなるにつれて大変なことは変わりますが、ちょっとずつ楽になります。ずっとじゃない!」「(抱え込まないで)大変なことをアウトソースしていくことも。サポートを受けられるものは受けて、手を抜けるところは抜いてサステナブルに(継続、持続できるように)やっていくことが大事。育児はあっという間の時期ですので」「全部をちゃんとやらなければというマインドに陥りがち。それこそ、冷凍餃子使ってもいいじゃんとか、もっと楽してもいいんだと思って!」と現役世代にエールを送っていた。

取材・文/佐藤アケミ

国際女性デーにワーママを応援! 『ありの“ママ”スケジュール展』が二子玉川で開催中