2023年に現地の小学校を訪れたACEF Youthと、BDPスクールの先生と子どもたち。

はじめに

ACEFバングラデシュ現地パートナー・BDPとともに1990年よりバングラデシュの初等・中等教育支援と職業訓練の普及に取り組んでいます。「一人ひとりの尊厳が大切にされて、共に生きる喜びを感じられる社会を目指します」というビジョンのもと、バングラデシュの貧困家庭の子ども、学校へのアクセスがない農村部の子どもや、障がいを持った子ども、少数民族の子どもたちが、生まれた環境に関わらず教育を受け将来の可能性を広げられるように日々活動しています。

ACEFの学生グループ、ACEF Youthは、

1. 私たちYouthに様々な経験と学びの機会をくださったBDP、そしてそのBDPを支えてきてくださった先生方に、感謝の気持ちを伝えたい

2. 先生方に退職金をお渡しすることで、少しでも支えとしていただきたい

という願いを込めてこの退職金クラウドファンディングを実施しています。

クラウドファンディングのWebページはこちら▶︎https://for-good.net/project/1000577

退職金クラウドファンディング実施の背景

これまでACEFからの送金にほぼ頼っていたBDPは、日本(ACEF)からの寄付・支援金の減少により、全国42校の学校すべてを運営し続けることが難しくなりました。そこで昨年末、生徒が少ない小学校や就学前教室のクラスしかない小学校、子どもたちが勉強を続けられる他の学校があるコミュニティの小学校など、計14校を閉校することになり、それらの学校で働いてきた先生方31名に辞めていただかなくてはならなくなりました。

今回退職される31名の先生方にせめて退職金は支払いたいというBDPの強い思いがありますが、退職金システムはなく、実際には難しいのが現状です。BDPは現在も働いている先生方のために退職システムを確立させようとしています。そこで私たちACEF Youthは今回退職する先生方にもお渡ししたいと思い、このクラウドファンディングを立ち上げました。

バングラデシュにおける女性の再就職の難しさ

BDPとACEFの「誰一人取り残さない」との想いを教育現場で支えるのは、先生として働く女性たちです。家庭が貧しく弟妹の世話や家事などで忙しいなかでも勉強が続けられたのは、先生の励ましがあったからだという子もいます。先生を慕って、交流を続ける卒業生もいます。また、BDPの卒業生は、銀行、日系企業など様々な場で活躍していますが、なかには「恩返しをしたい」と先生としてBDPスクールに戻ってきてくれた人もいます。さらに、私たちACEF YouthがBDPに関わりながら活動し、学ぶことができるのも、現場で働く彼女たちのおかげです。

しかし、バングラデシュでは女性の労働機会がまだ限定的であり、退職される女性の先生方の再就職も困難が伴うと考えられます。世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップ指数2023によると、バングラデシュは「女性の経済参画と機会」の分野で立ち遅れており、146カ国中139位です。

BDPの先生方が次の就職先を見つけられるまでの支えとして、私たちができることは、退職金をお渡しし、生活を少しでも支えること。

大きな社会問題に個人で立ち向かわなければならない先生方がたくさんいます。

そんな先生方の心の支えになりたい、そう思っています。


BDPスクールの授業の様子

支援の使い道

クラウドファンディングへのご支援は、BDPスクールをご退職される先生方31名にお送りさせていただきます。セカンドゴール達成した場合にお渡しできる金額は、先生方の給与の2か月分に相当します。

1.ファーストゴール 600,000円達成の場合 

退職金総額:454,560


2.セカンドゴール 900,000円達成の場合

退職金総額:695,260円


退職金お渡しのスケジュール

支援金の振込終了後、5月または6月に、元BDPスクールの先生方31名に退職金をお渡しします。その際、現地での授与の様子をお伝えするオンラインイベントを実施予定です。

皆さまのご協力とご支援をお願いします。

https://for-good.net/project/1000577

上記サイトにて、退職された先生方からのメッセージ、運営チームの思い、多くの支援者の方々にお寄せいただきました応援メッセージなどをお伝えしております。本クラウドファンディング達成のためには、皆様のご支援やご協力が不可欠となっております。どうぞ熱いご支援をよろしくお願いいたします。


BDPスクールの子どもたちと一緒に折り紙を作った時の様子。

配信元企業:認定NPO法人 アジアキリスト教教育基金

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