西島秀俊主演の日曜劇場さよならエストロ~父と私のアパッシオナート~」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第9話が3月10日(日)に放送される。同作は、“ある事件”で家族も音楽も失った父・夏目俊平(西島)と、そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘・響(芦田愛菜)が、地方オーケストラを通して失った情熱を取り戻し親子の絆と人生を再生させていく、完全オリジナルのヒューマンドラマ。

【写真】當真あみ“天音”に付いて行く西島秀俊“俊平”たち

■愛と魂の物語を彩る個性豊かなキャスト陣

西島、芦田の他、響の同僚のポジティブ思考で明るいトランペッター・森大輝役に宮沢氷魚、魔性のフルート奏者・倉科瑠李役に新木優子クラシックに恋する高校生・谷崎天音役に當真あみ、クラシックを諦めたチェリスト・羽野蓮役に佐藤緋美、プレッシャーに弱いティンパニ奏者・内村菜々役に久間田琳加が配役。

また、俊平の息子・海役の大西利空、響と海の母親・志帆役の石田ゆり子、晴見市の市長・白石一生役の淵上泰史、コンサートマスター・近藤益夫役の津田寛治、うたカフェの店主・小村二朗役の西田敏行、物語の鍵を握る謎の男・鏑木晃一役の満島真之介、市民オーケストラの団長・古谷悟史役の玉山鉄二が物語を彩る。

■これまでの放送では――

2023年、秋。元天才指揮者の俊平は、指揮者を辞めて一人きりでウィーンの街にいた。そんな俊平の元に、日本にいる志帆から5年ぶりに連絡が入る。画家の志帆にフランスで仕事が入ったため、日本で子どもたちの面倒を見てほしいと言う。

かくして、俊平は20年ぶりに帰国。しかし、響は俊平と目を合わせようともしない。おまけに音楽以外の能力がゼロの俊平は家事が一切できない。そんな状態の中、父子3人の気まずい生活が始まる。

やがて、晴見市役所観光課に勤める市民オーケストラ・晴見フィルハーモニーの団長・古谷が、存続の危機にある楽団の指揮を俊平に頼み込む。実は、俊平が指揮をすることを、志帆が裏で古谷に約束していたのだ。

ある日、響は、「もうやめる」と泣きじゃくりながらバイオリンを返してきた天音を心配し、大輝に付き添ってもらい彼女の家へ。しかし、玄関先で応対した父親の白石は取り付く島もない。そんな中、天音のことが気になっていた海が、ある行動を起こす。

一方、俊平は、招待されていた母校の創立記念イベントへの出席を決める。四国・高松の実家に帰るのは、30年前に家出して以来。故郷への30年ぶりの帰省で、俊平が父・行彦(柄本明)に勘当された理由が明らかになる。

■第9話では――

晴見フィルが仙台オーケストラフェスティバルに参加できることになった。晴見フィルにとっては、今後の活動を続けるための最後の望みであり、最後の演奏になるかもしれないのだが、再びみんなで演奏できることに古谷たちは大喜び。しかし、遠征費用も練習場所もなく課題は山積みであった。

その後、瑠李の尽力で熱海にある保養施設を練習会場として使用できることに。響も大輝に誘われて一緒に車で現地へ向かう。

そんな中、ドイツシュナイダーから俊平に譜面が届く。その譜面にインスピレーションを受け、俊平は久しぶりに曲作りに没頭。そして響は、音楽合宿で俊平の思いを知ることになる。

――という物語が描かれる。

■父と娘の5年間の苦しみに、ようやく一筋の光が差し込む

公式HPなどで公開されている予告動画では、「僕は響にまだ何もしてやれてない」という俊平のせりふや、「圧倒的じゃなきゃパパと同じ舞台には立てない!」と発狂する響を「苦しんでやる必要なんかない」と諭す志帆の姿などが描かれている。

一方で、晴見フィルが再び集結し音楽合宿をする姿も。それぞれが生き生きとした表情で俊平を見つめている。

そしてラストには、「私、ひどいこと言った」とついに本音をもらす響と、目に大粒の涙を浮かべる俊平の姿が映し出されている。

第9話放送を前に、SNS上では「また涙が止まらなそう」「ついにマエストロが5年前の後悔と向き合うときがくるのですね」「いまの響ちゃんならきっと分かり合える」「いろいろなことを教えてくれるドラマ」「終わりが近づいてきていると思うと寂しい」といった声などが上がり、話題となっている。

さよならエストロ~父と私のアパッシオナート~」第9話は、3月10日(日)夜9:00よりTBS系にて放送。

「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」第9話では、晴見フィルが音楽合宿へ/(C)TBS