土曜スペシャル」(テレビ東京系)で放送されていた人気旅番組「トラック乗り継ぎの旅」が、復活を果たした。同番組は2019年の第10弾を最後に途絶えたが、3月7日テレビ東京開局60周年特別企画「トラック乗り継ぎ旅ザ・ワールド」として蘇ったのだ。

 最新作の舞台はアメリカ。日本よりも危険度が増し、言葉の問題もあって厳しい旅になると思われていたのだが、視聴者からはガッカリしたとの声が上がっている。その理由をテレビ誌記者が解説する。

テレ東旅番組は食事できないまま、とにかく先を目指すのが普通で、太川陽介は何も食べずに1日を終えることも珍しくありません。それなにの、第1走者のフワちゃんと第2走者のケンドーコバヤシは、ヒッチハイクを中断してご飯を食べていました。第3走者の城田優はスタッフから食事を勧められても、そんなことをしている場合じゃないと断ってヒッチハイクを続けていた。2人のヌルさが際立っていましたね」

 さらに、ルールも簡単になっている、との指摘が。日本ではトラックの荷が被ってはいけないルールで、被ったら乗るのを諦めることになったのだが、今回はなし。荷があれば何でもいい、というルールに変更された。

 しかもヒッチハイクできるのはトラックだけでなく、ピックアップトラック(荷台のある小型の自動車で、仕事用ではなく家庭で使われることが多い)もOKというヌルさだった。これに前出のテレビ誌記者は、

「ルールを変更した理由は理解できます。ヒッチハイクしたルート66は、かつてはアメリカを横断する主要道路でしたが、今は廃線になり、トラックはあまり走っていないからです。それなら、トラックに限らなくてもよかったのではないか。全ての車をOKにして、代わりに別の制約を加えるべきでした。アメリカにしたのは失敗だったと言わざるをえません」

 大人気だった「トラック乗り継ぎの旅」が放送されなくなったのは、新型コロナウイルスが原因だったと考えられている。コロナ禍が終わった今、日本で従来のルールの下、再開してくれないか。

(鈴木誠)

アサ芸プラス