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2月27日・森美術館でも同じストールをご着用!/(C)JMPA

2月27日、森美術館で「私たちのエコロジー」展をご鑑賞になった両陛下。雅子さまのお召し物について、ファッションライターの味澤彩子さんに伺った。

「シックなチャコールグレーのセットアップにペールカラーのストールをアクセントにされていました。これは雅子さまが、10年来愛用され、春先になるとお召しになるシャネルのものでしょう。ピンクとグレーの着回しやすい配色、アイコニックなカメリア柄が印象的なストールです。

ご成婚前には、1着のコートを、スカーフの結び方や種類を替え9着に見せるなど、雅子さまにとってスカーフ、ストールは、装いの幅を広げ品格と華やかさを足すために必要不可欠な存在に。

気候が変化する中でも、気軽に脱ぎ着ができない皇族の方々。美智子さまはケープでしたが、雅子さまにとってストールは、自分らしく寒暖差を調節されるアイテムにもなっているのではないでしょうか」

’14年カーディガンからちらり】

体調を崩されてから白い服が多くなった雅子さま。51歳のお誕生日写真ではベージュ配色にスカーフをちらりと仕込まれさりげない華を。

’16年・ワントーンにひと味加えて】

同系色スタイルも、スカーフをひと巻きするだけでメリハリが。天皇陛下ネクタイの色とストールの色がリンクされているのも素敵です。

’18年・甘めピンクでリンク】

御料牧場ではストールとジャケットの色をリンクされた春らしい装いを。皇族の方々の素に近いご様子が垣間見えるご静養地でもご愛用。

2月27日・森美術館でもご着用!】

落ち着いた印象のチャコールグレーのセットアップも、首元に明るく淡い彩りのストールを忍ばせることでぐっと春らしい雰囲気に。

■“タイ結び”をインするのが雅子さま流!

「Vネックにタイ結びは、ご成婚前から雅子さまの定番です」(前出の味澤さん)

【’93年・3枚重ねもスマート見え】

スカーフのライン、ジャケットの襟、コートの襟を平行線に揃えることで、着こんでいてもスマートにすっきり見える上級テクニック。

【’93年・スカーフの配色にもこだわりが】

ネクタイのように幅を細くし、表面にでてくる配色を調整。ベージュ面にイエローを少しだけ効かせて、白いコートになじませています。

’97年カジュアルニットも上品に】

カジュアルな装いに、スカーフがフェミニンな雰囲気を演出。

’20年・結び方でメリハリをつけて】

タイ結びのノット部分を細かく調整され印象に変化をつけられているのも雅子さまのテクニック。細く結ばれて、シャープな印象に。