20代から本格的に漫画を描きはじめたハルマキ(@harumakimanga)さんは、X(旧Twitter) やブログを中心に漫画を公開している。

【漫画】本編を読む<不気味な女将が登場する宿に泊まってしまい…!?>

2024年1月まで「次々と漫画家が消えて行く宿」をブログにて投稿。漫画家たちが一軒の宿に泊まることになるが、そこでは漫画家だけが姿を消してしまうという奇妙な現象が起こる。数々の得体のしれない幽霊たちが登場し、最後までハラハラするエピソードだ。本作が誕生した経緯や裏話などについて、ハルマキ(@harumakimanga)さんにインタビューした。

――本作はどのように誕生しましたか?

ずっとエッセイ漫画を描いてたんですが、そろそろ創作漫画の脳みそも使わなあかんぞ!って思ってたときに、漫画家の師匠から「謎」は人を惹きつけるから。「謎」をテーマに1つ描いてみたらって助言をもらえたので、ちょいと5話ぐらいで終わるギャグっぽい話をって描き始めたら筆が滑りに滑って己の好み満載の長い作品になってしまいました(汗)。

――ユニークな登場人物が多いですが、実際にモデルはいるのでしょうか?

一応全員モデルはいます(笑)。エッセイ漫画のときに登場していた仕事場のキャラはそのまま登場してもらって。あとはお会いしたことない人は、描かれているその作品からワタクシの勝手なイメージで描いてるので許してください。

――恩墓呂荘では次々と幽霊が出てきてハラハラしますね。恩墓呂荘はなぜ最後に崩れたのでしょうか?

そもそもあの建物自体は大昔にとっくに崩壊していたのを、たった1人の人物の思念で形が留まっていただけなので、そいつが倒れた今崩壊したのではないでしょうかなんて…もっともらしいことを語ってますが。館ものや、建物を舞台にした作品は最後は壊れてなんぼ!って思い込みです。

――ハルマキさん自身、実際に心霊体験をされたことはありますか?

心霊体験ゼロです!僕自身全く霊感ありませんし、真横にオバケ立ってても気づかんレベルです。昔はあわよくばそんな体験をしてみたいと心霊スポット巡りなどしてましたが、今はカケラも味わいたくありません(笑)。だけど、ホラー映画や人の心霊体験を聞くのとかは大好きなんで、己は安全な立場にいて「ああなったら怖いやろな」「こうなったら怖い」と妄想するのが好きな怖がりです。

――最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

ここまで誰やねんお前は、と思いながらも長いインタビューを読んでくださってありがとうございます。逆にここまで読んでくださってる方はもうすでに漫画を読んでくださってる方か、これから絶対漫画を読んでくださる方だと信じてます。どうぞこの「軽いノリでギャグ漫画を描こうとしたら、思ったよりシリアスになっちゃって、作者の奇妙な絵描きたい好み盛り込んじゃって、思いのほか長くなったホラー作品」とそれを描いたハルマキをよろしくお願いします!

ハルマキさんはダイナミックな作風がなんとも魅力的。一度作品を読み始めると続きが気になってしまい、どんどん引き込まれていく。SNSやブログではほかの作品も投稿しているので、興味がある方はぜひ読んでみて!

取材協力:ハルマキ(@harumakimanga)

/画像提供:ハルマキさん