アイドルグループ・ASTROのメンバーで俳優としても活躍中のチャウヌが、3月1日よりスタートしたドラマ「ワンダフルワールド」に出演。これまでにないワイルドでダークなキャラクターで新境地を開いている。端正な顔立ちで“漫画から飛び出したような男子”を意味する「マンチッナム」とも呼ばれるなど、全方位でパーフェクトなチャウヌ。その来歴と人となりに迫る。

【写真】ギャップにキュン!会見ではキュートな“ハート”ポーズを披露したチャウヌ

■“シンクロ率100%”イケメン高校生役で注目の人に

2016年にASTROのメンバーとしてデビューしたチャウヌ。芸能界入りのきっかけはスカウトだった。チャーミングなルックスとは裏腹に低く温かみのある声を持ち、たちまちアイドルとして人気を博すかたわら、ドラマ「最高の一発~時空を超えて~」(2017年)以降、本格的に俳優としての活動もスタートさせた。

翌2018年、人気ウェブ漫画が原作のドラマ「私のIDはカンナム美人」で初主演(イム・スヒャンとW主演)。ルックスにコンプレックスを持つ女性主人公・ミレ(スヒャン)が美容整形で人生大改造するストーリーで、チャウヌは不愛想な同級生・ギョンソクを好演。原作ファンからも“シンクロ率100%”の声が上がるほどのハマリ役となったこの作品で「2018 KOREA DRAMA AWARDS」の男性新人賞&韓流スター賞も獲得し、チャウヌは一躍注目を集めた。

■「女神降臨」の完璧イケメン・スホ役で定着した“マンチッナム”キャラ

2019年には、シン・セギョンとW主演した時代劇「新米史官ク・ヘリョン」で「MBC演技大賞」優秀男優賞&ベスト(最高の1分)カップル賞を受賞。俳優として着々と実力を蓄えていく中、2020年の主演ドラマ「女神降臨」で演じた完璧イケメン・スホ役が、チャウヌの「マンチッナム」のイメージを決定づけた。

演じたのは、イケメンでスポーツ万能、学年トップの秀才スホ。物語の序盤では孤独で心を閉ざしていたスホがヒロイン・ジュギョン(ムン・ガヨン)との出会いによって変わっていく姿も共感を集め、“マンチッナム”や“顔の天才”、推しがいてもチャウヌは別格という意味の“推しは推し、ウヌはウヌ”といった言葉がチャウヌの代名詞となった。

一方で、海軍潜水艦の乗組員を演じたテロアクション映画「デシベル」(2022年)、地上最高の最年少司祭を演じたダークファンタジードラマ「アイランド」(2022年)といったシリアスな作品にも出演。着々と演技の幅を広げている。

■成績優秀、スポーツ万能…バラエティーで見せたハイスペックぶり

「女神降臨」で演じた完璧イケメンキャラのイメージが強いチャウヌ。だが“マンチッナム”と呼ばれる理由はそれだけではない。素顔の彼自身もスホに負けないほど秀才でスポーツ万能な完璧人間なのだ。

バラエティー番組で、生徒会長だったことや学年3位の成績だったことを告白。読書討論大会や英語大会などの大会での受賞歴、スカウトを受ける前は裁判官になるためソウル大学を目指していたことなど、明かされるエピソードはどれも彼の優秀さを物語っている。

一方で、バスケットボール部とサッカー部のキャプテンを兼任した運動神経の持ち主。バスケットボールがテーマのリアルバラエティー「熱血バスケ!ハンサムタイガース」では、チーム合流初日から華麗なパスカットにドリブルシュート、3ポイントシュートを次々と決めてみせた。

さらに「チプサブイルチェ~師匠に弟子入り~」でニュース原稿を完璧に読み上げたり、密着バラエティー「ASTROの千夜一夜物語」で手慣れた包丁さばきを披露したり…まさに漫画から飛び出してきたかと思うほどの全方位パーフェクトぶり。

しかもそれをまったく嫌味に感じさせない真面目な人柄まで兼ね備えている。トーク番組「ハッピートゥゲザー」では共演予定のゲスト陣のプロフィールをノートにびっしりと予習し、「こうやって準備すると心が楽になるんです」と告白。ニューカレドニアで自給自足生活にチャレンジしたサバイバル体験バラエティー「ジャングルの法則」でも事前に共演メンバーのプロフィールやニューカレドニアの地理についてまとめたノートを持参し、共演者を驚かせた。

■たくましく荒々しい“チャウヌの新境地”「ワンダフルワールド」

漫画のイケメンキャラにイメージを重ねられるのも納得のチャウヌだが、最新作「ワンダフルワールド」では一転、荒々しく影のある人物を演じて話題を集めている。

ワンダフルワールド」は、愛するわが子を突然失ったことをきっかけに人生が一変してしまう主人公スヒョン(キム・ナムジュ)と、彼女と同じ痛みを抱えた青年ソンニュル(チャウヌ)が出会い、運命の歯車を狂わせていく姿を描くヒューマンサスペンス。

ソンニュルは、ある事件をきっかけに自ら厳しい生き方を選んだ人物。実は、スヒョンとはさまざまな因縁で結ばれていて、それが少しずつストーリーに沿って“パンドラの箱”を開けるように明かされていくという。

制作発表会見でも「タフな生き方を自分で選んだ人物なので、ヘアスタイルも整っていない、メイクのリタッチもあまりしないナチュラルな姿をイメージしました」と語った通り、ソンニュルはこれまでチャウヌが演じたキャラクターとは違い、“顔天才”ぶりが強調されていない。泥だらけで自動車の解体場で働き、無造作に食事をかき込む。Tシャツの袖からのぞく腕はたくましく、今までにない荒々しさがその全身から漂ってくる。

第2話で本格登場したソンニュル。どん底から立ち直ろうともがくスヒョンにとって、この出会いは幸運の鍵なのか、それとも破滅への入り口なのか…先の読めない展開が続く。“マンチッナム”なハイスペック男子とは全く違う、新たなチャウヌの顔が垣間見える作品としても、見どころ多いドラマとなりそうだ。

なお、「ワンダフルワールド」は毎週金・土曜にディズニープラスのスターで新エピソードを配信中(全14話)。次回は3月8日(金)に第3話が配信となる。

「ワンダフルワールド」よりチャウヌ演じるソンニュル/(C)SAMHWA NETWORKS. All Rights Reserved.