NATOの大規模演習も主催。

ロシアによるウクライナ侵攻を受け加盟

北大西洋条約機構(NATO)は2024年3月7日スウェーデンが正式に加盟国として加わったことを発表しました。

スウェーデンの加盟により、NATOの構成国は32か国に拡大しました。同国と2023年に加盟が承認されたフィンランドは、2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻を受け、2022年5月に加盟を申請していました。

スウェーデンの加盟に関しては、トルコハンガリーが反対していましたが、2024年1月23日トルコが、2月27日ハンガリーが加盟を承認したということで、今回の正式加盟となりました。

今回のNATO加盟によりスウェーデンは200年以上に渡る、「中立」「非同盟」の方針を正式に転換することになります。

NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は「今日は歴史的な日だ。 スウェーデンは今後、NATOのテーブルにおいて正当な地位を占め、NATOの政策と決定の形成において同等の発言権を持つことになる」と歓迎し、「スウェーデンは有能な軍隊と第一級の防衛産業をもたらしています。NATOはより強力になり、スウェーデンはより安全になり、同盟全体がより安全になります」と同国の防衛産業と防衛力の高さを評価しました。

なお、スウェーデンは今回の加盟に先駆け、3月4日から3月14日まで行われている13か国の2万人以上の将兵が参加する、ノルウェー北部での大規模演習「ステッドファスト・ディフェンダー2024」をノルウェーフィンランドと共に主催しており、同演習に陸海空軍から4500人の兵員及び戦闘車両、軍用機、艦艇を派遣しています。

NATO加盟を祝う米瑞空軍の将兵(画像:アメリカ空軍)。