8日に行われたラ・リーガ第28節で、バルセロナとマジョルカが対戦した。

 バルセロナは、前節のアスレティック・ビルバオ戦をスコアレスドローで終えた。レアル・マドリードジローナら上位陣が足踏みをしていたなかで、白星を逃す手痛い結果となった。今節の相手は、前節に好調・ジローナを“ウノゼロ”で下したマジョルカ。本拠地『エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス』で、バルセロナは前半からビッグチャンスを手にする。

 20分、縦パスに抜け出したブラジル代表FWハフィーニャが、ペナルティエリア右に侵入。後方から相手選手に押されて倒れ込んだ。主審は一度プレーを流したが、その後ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の検証が入り、判定はPKに変更。しかし、キッカーを務めたドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンのキックはマジョルカのセルビア代表GKプレドラグ・ライコヴィッチに阻まれ、バルセロナは絶好の先制の機会を逃す。

 スコアレスで迎えた後半も、バルセロナは押し気味に試合を進めながらも得点を奪えない時間が続く。だが73分、ペナルティエリア右外でボールを受けたスペイン代表FWラミン・ヤマルがドリブルで持ち出すと、エリアに少し入ったところから左足を一閃。美しい弧を描いたボールがゴールネットを揺らし、バルセロナが待望の先制点を手にする。

 結局、16歳の若武者が決めた“スーペルゴラッソ”が決勝点となり、バルセロナがマジョルカに1-0で勝利。9日と10日に試合を控えているジローナとレアル・マドリードプレッシャーをかけた。

 次節、バルセロナは17日にアトレティコ・マドリードとのアウェイ戦、マジョルカは16日にグラナダとのホーム戦に臨む。

【スコア】
バルセロナ 1-0 マジョルカ

【得点者】
1-0 73分 ラミン・ヤマルバルセロナ

バルセロナを勝利に導いたヤマル(左) [写真]=Getty Images