漫画『ドラゴンボール』や『Dr.スランプ』などを手掛けた、日本を代表する漫画家である、鳥山明さんの逝去が報じられた、2024年3月8日

突然の別れに世界中から悲しむ声が上がり、同じ漫画家仲間からも、鳥山さんを偲ぶコメントが数多く寄せられました。

ゆでたまご嶋田 『ライバル』鳥山明さんを偲ぶ

漫画『キン肉マン』の原作者で、漫画家ユニット『ゆでたまご』の嶋田隆司さんは、同日にX(Twitter)を更新。

年齢、キャリアともに近い漫画家として、鳥山さんとはライバル的存在であったことを明かしつつも、悲しみの想いをつづりました。

鳥山さんのサインを写した写真とともに、投稿された文章がこちらです。

昼間に鳥山明さんの訃報を聞いた。彼は歳は5歳上だが、キャリアはゆでたまごの方が1年先輩だった。

同じギャグ漫画家ということもあり初めて『Dr.スランプ』を見た時はアメコミ風の絵と洗練されたギャグでえらいやつが出てきたなと脅威を感じました。

アニメも連載一年目からきまってこんちくしょうと妬みもあり。本当にバチバチに仲がわるかった、私たちも連載4年目で『キン肉マン』はアニメ化になり、ますます彼とはライバル意識し口も聞かなくなった。

しかし初期は仲が良く 漫画家集まる宴会などではゲームしたり色紙のやり取りもしていた。

でも鳥山さん68歳は若すぎるよ。悲しいよ 、、謹んでお悔やみ申し上げます。

@yude_shimada ーより引用(原文ママ

「本当にバチバチに仲が悪かった」といいつつ、互いにリスペクトし合う関係でもあったことがうかがえる、嶋田さんのコメント。

人気漫画家同士にしか分からない、数々の思い出があるのでしょう。

投稿には、両者の作品に親しんだ人たちから、さまざまなコメントが寄せられていました。

・ライバル同士のいい関係。こちらの目頭が熱くなってしまった。

・『ドラゴンボール』も『キン肉マン』も、連載1話からリアルタイムで読んでいたことが、自分にとって生涯の自慢です。

・そんな裏話があったんですね。互いにガチで勝負していたからこそ、魂を揺さぶる作品が生まれたんだろうな。

・鳥山先生とライバルで「仲が悪かった」と書ける人がこの世に何人いるのか。互いに認め合っていたからこそいえることなんでしょうね。

・初期の頃の色紙を大事に持っているなんて、よきライバルだったのだろう。リスペクトを感じる。

両者の作品が、世界中で愛される名作となったのは、よきライバルがいたからこそなのかもしれません。

互いに高め合う中で生み出された作品は、これからも人々の心を揺さぶり続けていくことでしょう。


[文・構成/grape編集部]

出典
@yude_shimada