大賞の授与式(右:国立科学博物館 科学系博物館イノベーションセンター センター長 有田 寛之氏 左:日本ファンドレイジング大賞選考委員会 委員長・公益財団法人 日本非営利組織評価センター業務執行理事 山田 泰久氏)

日本ファンドレイジング協会は、先駆的なファンドレイジングの取り組みを行ったNPOや企業を称え、その活動を広くご紹介することを目的に、2010年から「日本ファンドレイジング大賞」を実施しています。第14回目となる今回は、「独立行政法人国立科学博物館」に大賞が贈られたほか、入賞・特別賞・協賛賞の各賞が各団体・企業に贈られました。表彰式の内容は後日アーカイブで配信が予定されています。(配信の詳細はこちら

受賞団体(50音順)

【大賞】国立科学博物館

【入賞】「じょっぱりー看護の人花田ミキ」命の尊さを綴る映画作成プロジェクト/全国こども食堂支援センター・むすびえ/テラ・ルネッサンスdeleteC

【特別賞】佐賀県/VALUE BOOKS

【協賛賞】空飛ぶ捜索医療団 “ARROWS”/ふるさとチョイス「災害支援」

大賞選考の経緯

第14回日本ファンドレイジング大賞では、2023年11月30日までの1年間にファンドレイジングを行った日本国内に拠点をもつ団体・事業所を選考対象としました。昨年の12月26日を締切に大賞候補団体の募集(自薦・他薦)を行いました。さまざまな領域で多様な活動に取り組む39団体が候補として推薦され、予選では選考委員会による厳正な書類選考の結果、功績が顕著な5団体が「入賞」として選出されました。

「大賞」は、入賞5団体から、認定・准認定ファンドレイザーによるウェブ投票によって、最多得票数を得た団体に決定されました。

「特別賞」は、入賞とは別に、推薦団体の中から、ファンドレイジングに対する特徴的な功績が認められた団体が、選考委員会により選出されました。

「協賛賞」は、入賞とは別に、今回のアワード協賛社である「株式会社ファンドレックス」からの推薦を受け、選考委員会での了承を得て決定されました。

応募数・投票数

第14回となる今回は39団体が候補として推薦され、「大賞」選出については、認定・准認定ファンドレイザーによる181票の投票がありました。

表彰式

表彰式は、2024年3月9日(土)、NPO/NGOはじめ、企業、大学、行政、財団などで社会課題解決に立ち向かう人々が集う日本最大のファンドレイジングイベント「FRJ2024|ファンドレイジング・日本2024」のオープニングセッションにて執り行われました。

特設サイト:https://jfra.jp/frj/

ファンドレイジングには、 自団体や組織の財源獲得というだけではなく、その活動が解決しようとする社会課題への理解を深め共感の輪を広げることを通じて、課題の解決自体にも貢献する、「社会を変えていく手段」のひとつという側面があります。

それまで必ずしも身近ではなかった課題に関心を持つ人を増やし、支援をしたくなるきっかけを作る。日本ファンドレイジング大賞はこれからも、そういった活動に光を当てることを目指します。

受賞団体一覧

【大賞】

第14回日本ファンドレイジング大賞

独立行政法人国立科学博物館 https://www.kahaku.go.jp

受賞理由

昨年一番印象に残った大きなニュース性のある取組みで影響力も大きかった。教育機関・教育研究及び博物館等の施設が国立であっても寄付を必要とし、ファンドレイジングの取組みを行っていること自体が大きなメッセージになったと考えられる。

受賞コメント

このたびは素晴らしい賞を賜り、大変光栄に思います。当館の活動にご理解いただき、ご支援くださった皆様に改めて、心から御礼申し上げます。

当館は自然史・科学技術史に関する標本・資料を広く収集・保管し、展示や学習支援活動を通じて、幅広い世代の皆さまに科学の面白さ、奥深さを伝え、豊かな社会を作ることを目指しております。多くの方のご支援のもと、これからも博物館の社会的役割を果たすため、職員一同、より責任感を持って努力いたします。

【入賞】4団体(50音順)

  • 「じょっぱりー看護の人花田ミキ」命の尊さを綴る映画作成プロジェクト https://hanadamiki.com/

受賞理由

ベテランファンドレイザーのスキルやノウハウが詰まったプロジェクトで、そのファンドレイジングのプロセスが広く学びになるよう、公表しながら進められていた。

受賞コメント

世界中で「命をつなぐこと」が問われています。かつて日本に「命を阻むものはすべ

て悪」という信念を持つ一人の保健師がいました。人々の命と健康を守るために尽力

し続けた花田ミキさんの生涯を描く映画を制作する本プロジェクトを選んでいただき

感謝しております。「命を阻むものはすべて悪」という花田さんの信念をこの時代に

生きる皆さんと一緒に考える機会したいと願いファンドレイジングをデザインしまし

た。秋以降公開予定。

受賞理由

立ち上がって数年でのスピード感に加え、寄付の集めにくいとされる中間支援の団体でこれだけの規模感で寄付を集めていることがモデルになる事例と考えられる。

受賞コメント

このたびは、思いかけずこのような賞をいただき誠にありがとうございました。

まず、日々現場で奮闘されている9,000を超えるこども食堂の運営者の皆さま

お一人おひとりへ敬意を表しますとともに、それを支える地域ネットワーク団体、

そして個人、企業・団体といった多くの支援者の皆さまへ、心から感謝申し上げます。

以上、皆さまへの感謝の言葉をもちまして、受賞の御礼に代えさせていただきます。

受賞理由

既存の支援者が団体の危機的な状況を支えたファンドレイジングの取組みで、多くのNPOにとっても起こりうるケースという意味でも、危機対応の観点も含め様々な団体の参考となる取組みだった。

受賞コメント

世界的な物価高騰に円安。そして2022年12月に発生した公式サイトへの不正アクセス問題により、支援の呼びかけが出来ず、活動資金が大幅に減少しました。そこで、事業の見直しや経営体制の刷新などを行いながら、危機に対する支援を呼び掛ける「2023年度特別募金」を実施。約3か月間で1,237名から52,536,857円のご支援を頂戴しました。今回の入賞が、支援者、スタッフ一丸となって取り組んだ本募金をご評価いただけたのだと、嬉しく思います。

受賞理由

#deleteC大作戦の取組みは、SNS等で簡単に参加できる仕組みであることに加え、企業が自分のブランドマークのCを消すというプロジェクトに納得して参加していて、ブレイクスルーになる大きな取組みである。

受賞コメント

deleteCが大切にしているのは、ふだんの暮らしの中で、誰もが軽やかに参加できるアクション「カジュアルソーシャルアクション」です。一人ひとりの力は小さくても「自分にもできることがあった」という実感が次の一歩につながり、たくさんの力が積み重なることで、大きなうねりが生まれます。目指すのは1億人が応援できる仕組み。がんを治せる病気にする未来を、みんなの力で手繰り寄せていきたいと思います。

【特別賞】2団体(50音順)

【協賛賞】株式会社ファンドレックス

協賛賞は、「日本ファンドレイジング大賞」協賛社が独自の視点で特段の功績があった組織・団体を表彰するものです。大賞は前年度の活動の中から選定されますが、協賛賞は、2024年の新年早々に発災し、人びとの記憶に新しい能登半島地震に対しての支援活動に関する「ファンドレイジング」について、次の2団体に授与されました。

受賞された各団体・企業の皆様の日頃の取り組みに心から敬意を表しますとともに、推薦・選考・投票の過程を通じて、日本ファンドレイジング大賞の選出にご参加いただいたファンドレイザーの皆様ならびに関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

【本件に関するお問合せ先】

認定特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会

広報担当:事務局次長 宮下真美

電話:03-6809-2590 メールアドレス:pr@jfra.jp

配信元企業:認定特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会

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