こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。


これまで1000人以上の「出会いがない男女」の相談に乗ってきた筆者ですが、かつては髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”。「人は変われる」を自ら実践し、多くの方々の「もったいないところ」をご指摘してきた経験から、誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。


アフターコロナの影響? 去年から汚部屋女子が増えた



写真はイメージです(以下同じ)



部屋の片づき具合はメンタルに大きく影響を及ぼします。片付けられない女性は、婚活してもほぼ結婚できません


私のところへご相談に来られる方には任意でお部屋の写真を持ってきていただくのですが、去年からジワリと汚部屋の方が増えた印象があります。


新規で相談にいらっしゃった真由さん(仮名・37歳/事務職・実家暮らし)も、物が散乱し積みあがっている汚部屋に暮らしていました。


昔から汚部屋女性は一定数いました。新型コロナ感染症の流行拡大で「おうち時間」が増えた2020年は掃除や片付けに励む人が増え、コロナ禍中はわりとみんなお部屋がキレイでした。


しかしコロナ流行が落ち着き再び出かける機会が増えてきた影響もあるのか、また汚部屋女性は増えました。


汚部屋寝起きする“幼いおばさん”と結婚したいか
特に、生まれた時から同じ家に住んでいる実家暮らし女性は汚部屋率が高いです。学習机や「ソビエト連邦」が残っている地球儀をいまだに持っていたアラフォー実家暮らし女性もいました。そんな部屋で寝起きしている幼いおばさんが魅力的なはずがありません。


昭和のインテリアは物が多い傾向があり、それを見慣れてしまうと、令和の世では「汚部屋」判定されてしまうことにも気が付けないのかもしれません。


◆古の流行と今の流行が混じった不思議なメイク
真由さんは、目の下にはキラキラのグリッターを入れるトレンドのメイクをしていました。しかし、アイシャドウはアイホールに明るい色を塗り、目の際にかけて同系色の濃い色を塗ってグラデーションにしていくという昔ながらの塗り方でした。まつ毛パーマをしてカラコンもしていて、目元は目立ちます。



ツイードの被るタイプのジレを着て、上着はフード付きのカーディガンです。フード付きカーディガンは2016年頃に流行ったと思います。


今のトレンドアイテムもたくさん持っているのですが、5~6年前のトレンドアイテムも身につけて、とにかく盛りすぎなのです。目の上はまつ毛パーマで盛り、目の下はグリッターで盛り、気合いを入れたのかもしれませんが素敵になっているわけではないのです


◆動画で流行りは学べても、ダサいことは学べない
トレンドというのは、「流行っているよ」という情報は入ってきても、「もうやめ時だよ」という情報はあまり入ってこないものです。


また、メイクのトレンドは30代後半になると取り入れ方も要注意。若い子がやるならかわいくても、アラフォー以上がやると痛々しくなってしまうことも多々あります。



真由さんはメイク動画を見るのが好きで、何度かメイクを習ったこともあるそうです。何年も前から蓄積された「やった方がいい」ことをすべて取り入れて、ちぐはぐな顔になっていました


真由さんに限ったことではなく、汚部屋の女性は「何事もやめ時がある」という発想がないケースが多いです。動画で流行りは学べても、ダサいとか似合っていないということは学べないのです。


◆楽天市場のお買い物マラソンに依存する37歳
真由さんは洋服やコスメをほとんど通販で購入していました。ECサイトが今のようにメジャーになる前から、汚部屋女性の多くは通販で洋服を購入しがちな傾向がありました。お店で試着してサイズ感や素材を吟味して服を買うということがあまりないのです。



筆者は10年ぐらい前に、ブログで汚部屋女性を募集して片付けに行くという企画をおこなったことがあります。ある女性の部屋からは、通販で買って値札が付いたままの服が何着も出てきました。


さらにコロナ禍の影響で、アパレル各社がECサイト運営に力を入れるようになってきています。


真由さんは楽天市場で服やコスメを購入することが多いそうです。毎月のお買い物マラソンが始まると、ポイントも貯まるし、各社がクーポンを発行するため「買わないともったいない」と思ってしまうのだとか。


ストレスが貯まると買い物をしてしまうという真由さん。楽天が潤っただけで、微塵もおしゃれになっていないのが怖いですね。


メルカリで売ろうと思って捨てられない
もちろん、通販で服を買う人が皆さん汚部屋になるわけではありません。汚部屋になる人は、とにかく捨てられないのです。


私は真由さんへ、婚活の前にまずは脱汚部屋が先だとお伝えしました。


彼女も同意してくれ、まつ毛パーマは予約を取りやめ、カラコンは使い切ったら追加購入しないことにしました。20代の時に購入したブランド品を捨て、次に2カ月ほどかけて37歳が使うには若すぎるアイテムを捨てました。



初めは捨てずに「メルカリで売れると思うから」と出品しようとしていました。メルカリでいつかは売れるかもしれませんが、それではいつ手放せるのか、見通しがつきません。もうすぐ38歳になってしまうのですから、大事にすべきは、モノよりも時間なのです。


説得の上でやっと、グリッターなどを思い切って処分しました。


次は通販で購入した服ですが、「まだあまり着ていないし」といって仕分けがはかどりません。真由さんの場合、着ない服に合わせて、組み合わせしやすい他の服を買い足そうとする癖もありました。それではさらに服が増えてしまいます。そこで、手持ちアイテムで着こなせない服は捨てることにしました。


◆貴重な若い日々さえ無駄にする汚部屋は、本当に怖い
「決められないから捨てられない」というのはあると思いますが、汚部屋で暮らしていると、より決断力を奪われます。真由さんは捨てる決断も苦手ですが、それ以外のことも全て決められず現在に至っているのです。


20代後半の頃から転職しようかなと思っていながら転職活動をスタートできず、エントリーもできていません。37歳の今も、20代のころと手取り額の変わらない仕事をしています。


実家を出て一人暮らししようかなと思っても、相手もいないのに「結婚するかもしれないしその時に家を出ればいいか。一人暮らししたらもったいないかも」と思って一人暮らしには踏み出せなかったそうです。


モノに執着して、決断力を磨けず、若さという時間を無駄にしてしまう汚部屋って、本当に怖いのです。心当たりのある皆さん、いらないモノは捨てましょう。


※個人が特定されないよう一部脚色してあります。


<文/菊乃>


【菊乃】恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt