9日、明治安田J1第3節のサンフレッチェ広島vsサガン鳥栖エディオンピースウイング広島で行われ、ホームの広島が4-0で勝利を収めた。

広島は前節、アウェイでのFC東京戦を1-1の引き分けに終わった。一方の鳥栖は、北海道コンサドーレ札幌戦を4-0で勝利し、今季初白星を手にした。今節は初の敵地戦を迎える。

新スタジアムでの連勝を狙う広島は4分、塩谷司が左足の地を這うミドル、8分には左45度から2試合連続ゴール中の大橋祐紀が反転しての右足フィニッシュと、序盤から攻勢を掛ける。

鳥栖も12分に左CKからサインプレーを駆使して丸橋祐介のボレーで応戦するが、先制点を挙げたのは広島だった。

18分、左サイドでの組み立てから加藤陸次樹が中へ切れ込みながら逆サイドへ展開すると、中野就斗がこれ以上はないというくらい丁寧に落とす。塩谷渾身の右足ミドルは相手DFに当たってコースが変わり、ゴールへ吸い込まれた。

3試合連続で先制した広島はさらに31分、中野のクロスが逆サイドへ流れ、拾った東俊希がフィニッシュ。ブロックされたボールを、今度は川村拓夢が左足で狙うと、原田亘のブロックをものともせず、ネットを揺らした。

鳥栖も41分にマルセロ・ヒアンが快足を飛ばして1人カウンターを完結させたが、シュートはGK大迫敬介に阻まれる。さらにハーフタイムでの2枚替えと布陣変更で反撃を試みるが、投入された手塚康平は痛恨のPK献上。3試合連続でPKを許した。

キッカーは、Eピースでの開幕戦で失敗したピエロス・ソティリウ。対するは、2試合連続でPKストップ中のGK朴一圭。試合の流れを左右しそうな勝負は、ソティリウが右上へ突き刺し、広島が51分に3点差とする。

以降も主導権を握るのはホームチーム。63分には満田誠のCKをニアで加藤がそらし、佐々木翔がネットを揺らすが、ここはオフサイドの判定に。72分にはエゼキエウのクロスから志知孝明が蹴り込むが、シュート後に手に当たったとして、ハンドを取られた。

攻め続けた広島は後半のアディショナルタイムウイングバック2人が絡んでようやくの追加点。志知が深い位置をえぐって折り返すと、中野が合わせてダメ押し点を奪うと、直後に試合終了のホイッスル。新スタジアムでのリーグ戦2試合は、開幕節の浦和レッズ戦に続き、いずれも完封勝ちを収めている。

サンフレッチェ広島 4-0 サガン鳥栖
【広島】
塩谷司(前18)
川村拓夢(前31)
ピエロス・ソティリウ(後6)
中野就斗(後45+6)