山本望叶主演のドラマ「アイドル失格」(毎週土曜夜11:00-11:30、BS松竹東急/TVerDMM TVにて配信)の第8話が3月2日に放送された。第8話では、実々花(山本望叶)が俳優の廉(内藤秀一郎)と疑似デートする様子が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】仲良くソフトクリームを食べさせ合う山本望叶“実々花”と内藤秀一郎“廉”

■「アイドル失格」とは

NMB48・安部若菜によるデビュー小説『アイドル失格』(KADOKAWA)を実写化ドラマ化した本作。“アイドル×オタク”の禁断の恋を描いており、人気アイドルでセンターを務める主人公・小野寺実々花がある出来事をきっかけに、熱心なオタク・吉野ケイタと交流を重ねていく。

本作で実々花が所属するアイドルグループ「テトラ」のメンバーには、原作者の安部と同じNMB48のメンバー4人が抜擢。不動のセンター小野寺実々花役にはNMB48の次世代ビジュアルエースと名高い山本望叶がドラマ初主演を果たす。そして実々花のライバル・一ノ瀬萌役を川上千尋が、ムードメーカーの空野あかり役を上西怜が、リーダーの川嶋サヤ役を泉綾乃がそれぞれ担当。また、実々花に“ガチ恋”するオタク・吉野ケイタ役は、舞台やドラマ、映画など多方面で活躍する俳優・小林亮太が演じる。

その他にも、ケイタの幼馴染・山田咲良役の美山加恋、ケイタのバイト先の店長・笹山健志役の本田博太郎、実々花と共演する人気イケメン俳優・立花廉役の内藤秀一郎に加え、塚本高史、カミヤサキ、池田努、みやなおこ、渋江譲二、青柳尊哉、大津尋葵、宮下修司、菊田万琴、しずる(KAZMA・村上純)、三浦マイルド、石橋遼大(四千頭身)といった豪華な顔ぶれが勢揃い。2023年12月にNMB48を卒業した渋谷凪咲も、ゲストキャストとして出演する。

■ドラマのプロモーションでイケメン俳優・廉とデートする実々花

実々花(山本望叶)は、テトラの他メンバーがダンスのレッスンに励む中、ドラマで共演中の俳優・廉(内藤秀一郎)と、ドラマのプロモーションで浅草デートをしていた。お互いにソフトクリームを食べさせ合ったりと良い雰囲気の中デートは進んでいくが、実々花はどこか浮かない表情だ。

その後訪れたバッティングセンターで、廉から「このバッタバックスに2人で立つと結ばれるんだって」というジンクスを聞かされ、廉はバターボックスに立つ実々花の背後へまわり、バットの握り方を教える。

そしてカメラに聞こえないよう、「このままキスしちゃおっか」と囁く廉。その言葉を聞いて浮かない反応を見せる実々花に対し、廉は「実々花ちゃんさ、好きな人いるでしょ」とそっと呟くのだった――。

■廉に言われた一言で自分の役割を理解する実々花

撮影が終わると、廉は“ドラマの役のことで実々花と話したい”と言い、実々花を助手席に乗せ車を走らせる。

そして車内で廉は、デート中の実々花の“やらされてる顔”について指摘した。見ている人にドキドキしてもらうことが自分たちの役目であるにもかかわらず、今日の実々花を見ていてもそういう気持ちになれないと話したうえで、「俺はプロのアイドルと仕事がしたい」と実々花に伝える。それに対して実々花は、「大丈夫です」「アイドル頑張りたいんで」とふっきれた様子で返答した。

一方ケイタ(小林亮太)は、友人のネギ(大津尋葵)から“次のファン感謝祭でテトラのファンを卒業する”という旨を聞かされる。そしてその夜、廉と実々花がキスシーンありの映画でダブル主演を務めることをネットニュースで知る。

感情を紛らわせようといつも以上にバイト先であくせく働くケイタだが、その頭の中では、以前実々花にアイドルスマイルで「私も大好きだよ」と言われた場面を思い出すのだった――。

■ケイタの家に咲良が訪れて…

その後、自宅の壁に掛けてある“実々花とのチェキ”を1枚ずつ取り外していくケイタ。すると、突然ケイタの家のインターホンが鳴り、咲良(美山加恋)が無理やり家の中に入って来る。

そして実々花と良い感じなのか尋ねる咲良に、「いいや…もう死にたくなってる」と答えるケイタ。すると咲良は、“相手が何を失うかより、自分が何を得るかを重視する奴はクソだよ”と話したうえで、「良かったじゃん、クソ野郎にならなくて」「死にたいとか言うもんじゃないよ」とケイタを諭す。

そして、「誰か適当な子と付き合っってみたら、案外すぐ忘れられるかもよ。なんなら試しに付き合ってみる?」と冗談交じりでケイタに伝えるのだった――。

次回予告映像では、テトラのファン感謝祭をきっかけに実々花と他のメンバーがぎくしゃくする様子が描かれた。さらに次話では、逃げたくなった実々花が再びケイタに連絡を取ってしまい…。「アイドル失格」第9話は、3月9日(土)の夜11時から放送予定となっている。

■これまでのあらすじ

アイドルグループ「テトラ」のセンターを務める高校2年生の実々花は、アイドルとしての毎日に漠然とした違和感と不安を抱えていた。一方、夢や目標もなくいつも周りに合わせて生きている冴えない大学生・ケイタは、ある日知人に誘われたアイドルのライブで「テトラ」と出会い、実々花にガチ恋してしまう。

その後、「テトラ」のチェキ会で実々花と初めて話すことになったケイタだが、どういうわけか彼女に「死なないでね」と告げる。その一言が胸に刺さり、ケイタの存在が気になった実々花は、ファンとアイドルの垣根を超え、ケイタのバイト先である熱帯魚ショップへと向かうのだった…。

ケイタとの距離を縮める中、実々花自身も自分の存在意義を見出したりと、その存在は実々花の中で確実に大きくなり、2人は水族館デートをすることに。楽しかったデートの直後、「テトラ」のメンバーにオタクとの“繋がり”を指摘され、実々花はアイドルを頑張るためにケイタとの関係を断ち切ることを決意する――。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

しずる・KAZMAの「Z」は正式にはストローク付き表記

「アイドル失格」第8話より/(C)BS松竹東急/KADOKAWA