グラビア大好き女子の金髪りさ&とりのふたりが気になるグラビア美女やデジタル写真集について女子目線で語るコラム『グラビア美女画報～女子のためのグラビア講座』。
連載第111回目は、何かと病みがちな春に読みたいデジタル写真集をそれぞれピックアップ。グラビアって、意外とみなさんの心に寄り添ってくれるものなんですよ。
とり もうそろそろ春ですねぇ。メンタル不調なシーズンです......。
金髪 えっ!? いきなり大丈夫ですか？
とり スミマセン（笑）。季節問わず、わりと気分の浮き沈みは激しいほうなんですけど、春は特にダメなんですよね。環境の変化が多い時期ですし「5月病」なんて言葉もあるくらいですから、そもそも病みやすい季節なんだと思います。一応、春うまれなんですけど、それは関係ないみたいです。金髪さんはメンタル不調、ないですか？
金髪 バリバリありますよ。「金髪」なんて明るい名前を使っておきながら、基本的には私も陰な人間ですからね。季節が原因ではないけど、落ちるときはとことん落ちます。
とり そ、そうですよね......。人生の先輩としてお聞きしますけど、なかなかメンタル不調が治らないときはどうやって乗り越えています？
金髪 私の場合は、暇な時間があると無駄に考え込んでどんどんマイナスな方向へ行ってしまうと分かっているから、無理やりにでも予定を詰め込んで、忙しさに気持ちを紛らわしながら、何とか精神を安定させていますね。たくさん仕事を抱えて締め切りに追われている時期のほうが、病まずに済むんです。
とり さすがです！ 私は、本当にダメなときは仕事すらままならないので見習わなきゃです。ちなみに今回は「春は病むよね」ってことで「女子グラ的元気が出るデジタル写真集」をテーマに語っていきたいと思うんですけど、金髪さん、何かパッと思いつく作品あります？
金髪 元気が出るデジタル写真集、ねぇ......。私はどちらかというとコンセプトがしっかりしているグラビアが好きなんですけど、例えば、女スパイのラストミッションをテーマにした岩﨑名美さんのデジタル写真集『THE LAST MISSION』を見ていると、「いつか私もこんなふうにコンセプチュアルなグラビアを撮ってみたいな」って、仕事のモチベーションに繋がりますね。銃を持って走ったり、真っ赤なライトで全身を照らしたり。普通のグラビアではなかなか見られないことをやっているじゃないですか（笑）。
岩﨑名美『THE LAST MISSION』（撮影／ND CHOW）
とり アクション映画さながらの世界観ですよね（笑）。それに「モチベーションに繋がる」という感覚も分かる気がします。何だかんだでやりたいことがあるから、発想の飛んだカッコいいグラビアを見ると「私も負けてられないぞ」って、気持ちが奮い立たせられます。
金髪 とりさん的に、元気が出るデジタル写真集といえば？
とり 最近だと、新年にリリースされた青井春さんのデジタル写真集『ゆるエロの極み』がよかったです。コタツに入ってお餅を食べたり、ジャージのまま神社にお出かけしたり。お正月らしいまったりシチュエーションで、特別派手な演出があるわけじゃないんですけど、青井さんのマイペースな人柄がストレートに出ている気がして、見ていてあたたかい気持ちになったんですよね。
青井春『ゆるエロの極み』（撮影／西條彰仁）
金髪 タイトル通り、ゆる～い雰囲気のグラビアですよね。
とり お餅を食べたあとは、膨れたお腹をさすって、そのまま横になって大あくび（笑）。サイコーに能天気な時間ですよね。この自由さに、年明け早々元気をもらいました。ゆる～い関西弁で「そんな悩みなんて気にせんと一旦寝よや～」って言われている感覚になりますよ。
青井春『ゆるエロの極み』（撮影／西條彰仁）
金髪 青井さんに悩みを打ち明けたら、本当にそんなふうに言ってくれそうですよね。とりさんはいつも"そのコらしさが出ているグラビアが好き"と言っているイメージがありますけど、これぞまさに青井春さんらしいグラビアって感じがします。一度、YouTube版の女子グラで青井さんにゲスト出演してもらったことがあったじゃないですか。あのときの、思ったことを素直にマイペースに発言する青井さんの飾らなさを思い出しました。
とり 私、中学生の頃、周囲の人間関係に馴染めず悩んでいたときに、写真集を見てホッとした経験があるんですよ。写真って言葉がないから、そのコの気持ちとか状況とか、想像し放題じゃないですか。そこに都合よく自分の気持ちを重ね合わせて見ることで、「あなたは私の気持ちを理解してくれるんだね」って、安心感を覚えていたんです。その感覚は、大人になった今も変わっていなくて......。
金髪 とりさんらしいですね。私はそういう見方ができないので新鮮です。
とり 先ほどおっしゃっていた「グラビアが仕事のモチベーションに繋がる」のは作り手の感覚だと思うんですけど、いち読者としてはどうですか？
金髪 私はもともと演者への憧れが強い人間なので「私もかわいくてスタイルが良ければ、こんなふうにグラビアを撮ってもらいたかったなぁ」って感情が先立っちゃうんですよね。だからグラビア読者として元気をもらうとしたら、美容やダイエットの参考にするとかかなぁ。
とり なるほど、それはそれで金髪さんらしい気がします（笑）。じゃあ、グラビアからパワーをもらって容姿端麗・スタイル抜群になったら、グラビアアイドルとして写真集で私を元気づけてくださいよ！
金髪 いや、私のグラビア見ても元気でないでしょ（笑）！
●金髪りさ
1992年生まれ、兵庫県出身。
元週プレ酒場店員で200人を超えるグラドルを担当した。
趣味／ホラー映画鑑賞
Xアカウント【@sutekiend】
●とり
1997年生まれ、兵庫県出身。
妄想を得意とするグラビアライター。
趣味／散歩、レコード収集
Xアカウント【@seikatsu_tori 】
構成／とり メイン写真／西條彰仁
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