2024明治安田J1リーグの8試合が9日に行われた。

FC東京 vs ヴィッセル神戸

 神戸は9分に相手のハンドでPKを獲得。大迫勇也がキッカーを務めたものの、軸足を滑らせてシュートは枠を大きく外れてしまう。スコアレスで折り返した50分、FC東京が先制に成功。コーナーキックのこぼれ球にペナルティエリア左で反応した小泉慶が、鋭い一撃を突き刺した。対する神戸も57分、左からのクロスに宮代大聖が合わせて試合を振り出しに戻す。

 すると70分、宮代がエンリケ・トレヴィザンのDOGSO(決定的な得点機会の阻止)による1発退場を誘い、神戸が数的有利を得る。同場面で獲得したフリーキックのキッカーを大迫が務めると、ゴール左上を狙ったシュートはクロスバーに当たってゴールに吸い込まれ、神戸が逆転に成功する。逃げ切った神戸は開幕節以来の白星で今季2勝目、FC東京は2分1敗で未勝利が続いている。

セレッソ大阪 vs 東京ヴェルディ

 試合が動いたのは42分、右サイドを縦に切り裂いたジョルディ・クルークスのクロスに香川真司が頭で合わせ、C大阪が先制に成功する。しかし54分、DFラインの背後を取られると、染野唯月が放ったシュートのこぼれ球を木村勇大に押し込まれ、東京Vに追いつかれる。

 すると65分、相手GKのパントキックを妨害した稲見哲行が2枚目のイエローカードを受け取り、東京Vが退場者を出してしまう。数的有利を得たC大阪は90分、レオ・セアラがPKを獲得。同選手自らキッカーを務めると、相手GKの逆を突いてゴール左に突き刺した。2-1で勝利したC大阪は待望の今季初勝利。3試合連続で終盤にPKを献上した東京Vは、16年ぶりのJ1勝利は今回もお預けとなった。

川崎フロンターレ vs 京都サンガF.C.

 先に決定機は迎えたのは京都。7分、原大智のパスに合わせた川﨑颯太がゴールネットを揺らしたものの、原のハンドを取られてゴールは認められなかった。0-0で折り返すと、川崎Fは59分、左サイドで獲得したフリーキックに丸山祐市が合わせたものの、オフサイドで得点とはならない。

 66分、ついに試合の均衡が破れる。豊川雄太が放ったシュートは相手GK上福元直人に防がれたものの、ゴール前のこぼれ球を川﨑が押し込んだ。追いかける展開となった川崎Fは88分、ゴール前の混戦からバフェティンビ・ゴミスがヘディングシュートを決めたものの、直前のプレーで遠野大弥のオフサイドを取られてゴールは取り消される。川崎Fは最後まで1点が遠く2連敗を喫し、1点を守り切った京都が今季初勝利を挙げた。

名古屋が開幕3連敗…広島、町田、柏、新潟が今季2勝目

 唯一の連敗スタートとなった名古屋グランパスは、敵地でアルビレックス新潟と対戦。88分に新潟の先制を許して0-1で敗れ、名古屋は24年ぶりの開幕3連敗、3試合連続の無得点となった。一方の新潟は今季2勝目となった。

 1勝1分同士の対戦となったFC町田ゼルビアvs鹿島アントラーズは、13分に平河悠のゴールで町田が先制。攻守において統率されたサッカーで鹿島にチャンスらしいチャンスを作らせず、1-0で勝利した町田が連勝で無敗を維持した。

 敵地でジュビロ磐田と対戦した柏レイソルは、35分にマテウス・サヴィオのコーナーキックに古賀太陽が合わせて先制。この1点が決勝点となり、柏は2連勝で無敗を維持した。

 サガン鳥栖を『エディオンピースウイング広島』に迎えたサンフレッチェ広島は、序盤から相手を圧倒。雨あられとシュートを放って4点を奪い、ホーム2連勝で開幕から2勝1分となった。

 今節の試合結果と暫定順位表、次節の対戦カードは以下の通り。

◆■J1第3節

3月9日(土)
FC町田ゼルビア 1-0 鹿島アントラーズ
アルビレックス新潟 1-0 名古屋グランパス
ジュビロ磐田 0-1 柏レイソル
サンフレッチェ広島 4-0 サガン鳥栖
アビスパ福岡 1-1 湘南ベルマーレ
FC東京 1-2 ヴィッセル神戸
川崎フロンターレ 0-1 京都サンガF.C.
セレッソ大阪 2-1 東京ヴェルディ

3月10日(日)
13:05 北海道コンサドーレ札幌 vs 浦和レッズ

4月10日(水)
19:00 横浜F・マリノス vs ガンバ大阪

◆■暫定順位表

※()内は勝ち点/得失点差

1位 広島(7/+6)
2位 町田(7/+2)
2位 柏(7/+2)
4位 神戸(6/+2)
5位 新潟(6/+1)
6位 C大阪(5/+1)
7位 福岡(5/+1)
8位 鹿島(4/+2)
9位 G大阪(4/+1)
10位 湘南(4/0)
11位 京都(4/0)
12位 横浜FM(3/0)
13位 川崎F(3/-1)
14位 鳥栖(3/-1)
15位 磐田(3/-2)
16位 FC東京(2/-1)
17位 東京V(1/-2)
18位 浦和(1/-2)
19位 札幌(1/-4)
20位 名古屋(0/-5)

◆■第4節の対戦カード

3月16日(土)
13:00 福岡 vs FC東京
14:00 札幌 vs 町田
14:00 神戸 vs 広島
15:00 柏 vs 名古屋
15:00 G大阪 vs 磐田
15:00 鳥栖 vs C大阪
16:00 東京V vs 新潟

3月17日(日)
14:00 京都 vs 横浜FM
15:00 鹿島 vs 川崎F
15:00 湘南 vs 浦和

川崎Fゴミスの同点弾は取り消しに… [写真]=金田慎平