プレミアリーグ第28節が9日に行われ、ルートン・タウンは敵地でクリスタル・パレスと対戦した。

 クラブ史上初のプレミアリーグを戦う今シーズン、ルートン・タウンは攻撃的なスタイルを掲げながらここまでなかなか難しい戦いを強いられている。前節終了時点で5勝5分16敗、勝ち点「20」という成績で現在の順位は降格圏内の18位。プレミアリーグは直近5試合未勝利となっており、FAカップも含めると現在は公式戦5連敗中だ。嫌な流れを断ち切りたい今節は、ここまで7勝7分13敗の勝ち点「28」で14位につけるクリスタル・パレスの本拠地に乗り込む。ルートン・タウンに所属している橋岡大樹はベンチからのスタートとなった。

 試合は立ち上がりの11分、ルートン・タウンはアルフィー・ドーティーのバックパスが中途半端になると、その隙をダニエル・ムニョスが見逃さない。ボールを掻っ攫うと、飛び出してきたGKトーマス・カミンスキをかわしたところでゴールからの角度がなくなったものの、体制を立て直して右足でマイナスへ折り返す。ニアサイドへ飛び込んだジャンフィリップ・マテタが軸裏で流し込み、クリスタル・パレスが先手を取った。

 その後もクリスタル・パレスのペースで試合は進んだものの、追加点は生まれることなく後半へ折り返す。1点を追いかけるルートン・タウンは62分、テデン・メンギに代えて橋岡をピッチへ送り出す。3バックの左のような位置に入った橋岡は70分、左コーナーキックの流れで前線へ上がっていた場面で、ゴール前のこぼれ球に反応。ダイレクトで右足を振ったが、ボックス内から放ったボレーシュートはクロスバーの上へと外れた。

 後半の半ばからはルートン・タウンが敵陣でプレーする時間もやや増えたものの、クリスタル・パレスの守備陣を崩し切るシーンは少ない。試合はこのままタイムアップを迎えるかに思われたが、後半アディショナルタイムの6分間も終了しかけた頃に再び試合が動いた。ルートン・タウンは敵陣右サイドで前を向いたアンドロス・タウンゼントが左足でクロスボールを入れると、ボックス内で反応したコーリーウッドローが頭で合わせる。わずかに方向が変わったボールがゴールに吸い込まれ、ルートン・タウンが土壇場で試合を振り出しに戻した。

 試合はこのままタイムアップ。オリヴァー・グラスナー新監督の下で徐々に攻守のまとまりを見せ始めているクリスタル・パレスが試合を優位に進めたが、土壇場の得点でルートン・タウンがドローに持ち込んだ。ルートン・タウンは公式戦での連敗を「5」、プレミアリーグでの連敗を「4」でストップさせた。

 この後、ルートン・タウンは13日にプレミアリーグ第17節延期分のボーンマス戦が予定されている。一方のクリスタル・パレスは、次節のプレミアリーグで対戦相手のニューカッスルがFAカップ準々決勝に勝ち進んでいる関係で試合が延期に。この後は30日に第30節でノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームに臨む。

【スコア】
クリスタル・パレス 1-1 ルートン・タウン

【得点者】
1-0 11分 ジャンフィリップ・マテタ(クリスタル・パレス
1-1 90+6分 コーリーウッドロー(ルートン・タウン)

ウッドローのヘディング弾でルートンがドローへ持ち込む [写真]=Getty Images