角田は予選9位と好位置につけたが、決勝では思うような走りができず15位に終わった(C)Getty Images

 F1第2戦サウジアラビアGP(ジェッダ市街地サーキット)の決勝が3月9日に行われ、ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンレッドブル)が今季2勝目を挙げた。2位はセルジオ・ペレスレッドブル)、3位はシャルル・ルクレールフェラーリ)が入った。レッドブルは2戦連続でワンツー・フィニッシュを果たしている。

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 予選でQ3に進出し、9番手という好位置からスタートとなった角田裕毅(RB)は、スタートでランス・ストロールアストン・マーティン)に抜かれ順位を1つ落とすものの序盤は10位をキープ。7週目にストロールがバリアに接触したことでセーフティカーが出動すると、ここで多くのチームがタイヤ交換を行い、隊列が大きく変わることに。

 角田も新品タイヤで仕切り直しとなり再び上位をねらうも、その後、レース前半で2度のペナルティを受けたケビン・マグヌッセン(ハース)が大きな壁となって立ちはだかった。17週目に角田をトラック外から抜きポジションを戻さなかったことなどで、計20秒のペナルティを負っていたマグヌッセンはレース中盤より、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルクのポイントゲットを手助けするべく中団以下のマシンをブロック。これにより角田も抑え込まれることに。

 マグヌッセン攻略に手を焼く角田はエステバン・オコン(アルピーヌ)や、アレクサンダー・アルボンウイリアムズ)にも先行を許すなどポジションを落とし、結局14位でのフィニッシュとなった。

 また角田は、スタート前にガレージからマシンを出す際、危険なリリースがあったとして、レース終了後、タイムにペナルティの5秒が加算されるという裁定がレース後に発表されている。これにより、最終順位は15位と記録されることとなった。

 英メディア『Pitpass.com』ではレース終了後の、RBチームのローラン・メキエス代表のコメントを紹介。マグヌッセンのブロックへの不満を露わにしている。

ユウキは10位以内を目指して戦っていた。そしてマグヌッセンに抜かれた。マグヌッセンはそのためにコースをカットし、チームメイトがピットインするまでの間、集団全体のペースを落としていた。これでマグヌッセンに課されたペナルティは意味をなさなくなり、ユウキのレースが台無しになってしまった。昨日の予選が非常に良かっただけに残念な結果だった」

 シングルグリッドからポイントゲットの期待が高まっていた角田だったが、このサウジアラビアGPでも終わってみれば悔しい結果となってしまった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

角田裕毅、サウジGPは危険行為のペナルティで15位 チーム代表はマグヌッセンのブロックに不満の声「ユウキのレースが台無しに」