2024年2月4日(日)より新橋演舞場にて上演している、スーパー歌舞伎ヤマトタケル』。本日3月10日(日)の昼公演にて、スーパー歌舞伎ヤマトタケル』が通算上演回数1,000回を達成した。

この度、カーテンコールの模様が公開された。

本作は、日本神話をもとに哲学者の梅原猛が脚本を手掛け、市川猿翁(三代目市川猿之助)がスピードとスペクタクルに溢れた、壮大なストーリーの歌舞伎に練り上げた物語だ。

38年前の2月4日に新橋演舞場でスーパー歌舞伎の第1作目として初演され、今回1,000の上演を達成。偉業ともいえるその瞬間を見届けるべく、劇場には多くの観客が集まり迎えた。市川團子は祖父の創造した本作の世界を丁寧に表現しながら、20歳の今だからこそ演じることができる等身大のヤマトタケルを演じ、場内は大きな拍手に包まれた。

カーテンコールでは出演者を代表して市川中車と市川團子が挨拶を行い、集まった観客と共に記念すべき瞬間をかみしめた。

市川中車

本日は『ヤマトタケル』にご来場賜り、ご観劇をくださいまして誠にありがとうございました。出演者、裏方、スタッフ一同、心より御礼申し上げます。昭和61年1986年2月4日、当新橋演舞場にて幕を開けました『ヤマトタケル』は、ご覧いただきましたる通り、本日この昼の部の公演をもちまして、通算上演回数が1,000回となりました。初演の頃、まさかこの日を迎え、1,000回も上演を重ねるとは父猿翁、梅原猛先生とも思ってもいなかったと思います。きっと泉下の両人ともとても喜び、今この瞬間を天翔ける天より見守ってくれていると存じます。

市川團子

この作品は私が初舞台の時に出演させていただいた作品で、本当に大好きな作品です。1,000回という大きな節目の公演に出演させていただけますこと本当に光栄に思っております。祖父が作った『ヤマトタケル』という作品がこれからも皆様に愛されて、1,500回、2,000回、3,000回と上演されますよう心より願っております。また、私も精進を重ねてまいります。

なお、スーパー歌舞伎ヤマトタケル』は3月20日(水・祝)まで新橋演舞場にて上演。その後、5月に愛知・御園座、6月に大阪・松竹座、10月に福岡・博多座にて行い、2,000回を目指していく。

 

※新橋演舞場での公演が終了しましたので舞台写真の掲載を取り下げました。

スーパー歌舞伎 三代猿之助四十八撰の内 『ヤマトタケル』