現地時間3月10日(日本時間3月11日)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催中の第96回アカデミー賞授賞式。助演女優賞に輝いたのは、『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』(6月21日公開)のダヴァイン・ジョイ・ランドルフ。有力視されていた『オッペンハイマー』(3月29日公開)のエミリー・ブラントは惜しくも受賞を逃した。

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ピューリッツァー賞受賞小説を原作に、第二次世界大戦下、世界の運命を握った天才科学者オッペンハイマーの栄光と没落の生涯を描く本作。ブラントが演じたのは、キリアンマーフィー演じるオッペンハイマーの妻キティ役で、生物学者、植物学者でもある聡明な女性だ。『オッペンハイマー』は、第96回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚色賞、撮影賞、編集賞など最多13部門にノミネート。すでに、第81回ゴールデン・グローブ賞では、監督賞、作品賞(ドラマ部門)の、主演男優賞(ドラマ部門)、助演男優賞、作曲賞と最多5部門を受賞。第77回英国アカデミー賞(BAFTA)でも、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、撮影賞、編集賞、作曲賞の最多7部門を受賞している。

なおブラントの夫は、「クワイエット・プレイス」シリーズで知られる俳優で映画監督のジョン・クラシンスキー。シリーズ2作目『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(21)では、本作の主演マーフィーとも共演している。残念ながら助演女優賞受賞とはならなかったが、このあと発表されるマーフィーの主演男優賞受賞への期待がさらに高まる。

文/山崎伸子

『オッペンハイマー』で 助演女優賞にノミネートされたエミリー・ブラント/[c] Universal Pictures. All Rights Reserved.