第96回アカデミー賞(2024)の授賞式が3月10日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、A24が製作に携わったジョナサン・グレイザー監督作「ありふれた教室」が国際長編映画賞を獲得した。役所広司が主演し、ヴィム・ヴェンダース監督がメガホンをとった「PERFECT DAYS」は惜しくも受賞にはならなかった。

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本作は、「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」(13)のグレイザー監督が、イギリスの作家マーティンエイミスの同名小説を原案に10年の歳月をかけて映画化したもの。タイトルの「関心領域(The Zone of Interest)」は、第2次世界大戦中、ナチス親衛隊がアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉で、映画では強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む収容所の所長一家の日常を描いた。カンヌ国際映画祭ではパルムドールに次ぐグランプリを受賞。第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞、音響賞の5部門にノミネートされた。

「白いリボン」「ヒトラー暗殺、13分の誤算」のクリスティアン・フリーデルと、「落下の解剖学」で第96回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされているサンドラ・ヒュラーが出演している。「関心領域」は5月24日から全国公開。

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