ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催中の第96回アカデミー賞授賞式。助演男優賞に輝いたのは前哨戦でも強かった『オッペンハイマー』(3月29日公開)のロバートダウニー・Jr.で、『バービー』(23)のライアン・ゴズリングは、彼と同じく3度目のノミネートとなったが、初受賞を逃した。

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『バービー』は1959年に発売されて以来、根強い人気を誇るファッションドール、バービーの実写映画化作品。監督は『レディ・バード』(17)グレタ・ガーウィグで、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(20)のマーゴット・ロビーがバービー役を、恋人のケンをゴズリングが演じた。アカデミー賞では、作品賞、助演男優賞、助演女優賞、歌曲賞(2曲)など7部門8ノミネートを果たしたが、監督賞と主演女優賞には選ばれなかったことも話題になった。

過去に『ハーフネルソン』(06)や『ラ・ラ・ランド』(16)で主演男優賞にノミネートされ、『バービー』で初めて助演男優賞にノミネートされたゴズリング。だが、念願の初受賞はならず、ロバートダウニー・Jr.が笑顔で初のオスカーを手にした。

文/山崎伸子

『バービー』で演男優賞にノミネートされたライアン・ゴズリング/Kyusung Gong / [c]A.M.P.A.S.