現地時間3月10日(日本時間3月11日)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催中の第96回アカデミー賞授賞式。国際長編映画賞は、ジョナサン・グレイザー監督の『関心領域』(5月24日公開)が受賞し、J・A・バヨナ監督によるNetflix映画『雪山の絆』(配信中)は惜しくも受賞を逃した。

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『雪山の絆』は1972年に起きた、ラグビー選手団を乗せた飛行機墜落事故の実話を基に描いたヒューマンドラマ。事故に巻き込まれたラグビーチームが所属するウルグアイのステラ・マリス学園に通っていたパブロ・ヴィエルチによる同名小説を映像化したもので、過激なサバイバルに直面した生存者たちが、互いを鼓舞し合って極限の試練を生き延びようとする姿を描く。エンゾ・ヴォグリンシク、アグスティン・パルデッラらが出演している。

『永遠のこどもたち』(08)や『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(18)のバヨナ監督が14年ぶりに母国語のスペイン語で制作した本作。第96回アカデミー賞では、国際長編映画賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞の2部門にノミネートを果たし、話題を呼んでいた。なお、日本から受賞の期待がかかっていたヴィム・ヴェンダース監督作、役所広司主演の『PERFECT DAYS』(公開中)も受賞を逃した。

文/成田おり枝

壮絶なサバイバルを描く