第三京浜道路の羽沢ICに、横浜方面の出入口を追加する計画が進んでいます。

羽沢ICに横浜方面の出入口を設置

第三京浜唯一のハーフICで、改良が検討されています。国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所で2024年3月4日、関係者が神奈川県内の道路の課題や整備の進捗について話し合う第6回「神奈川県渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ」が開催され、各種の対策が示されました。

東京と横浜を結ぶ有料道路「第三京浜道路」は、途中に京浜川崎・都筑・港北・羽沢の各ICが設置されています。このうち環状2号線近くに設けられている羽沢ICのみが、東京方面の出入口しかないハーフICです。

このため港北ICから首都高三ツ沢出入口までの約6kmは、横浜都心部や横浜新道方面への入口ICがなく、高速道路を活用できない状況となっています。逆方向も同様です。

検討されている計画では、羽沢ICに、横浜方面の出入口を新たに設置します。

横浜方面に向かう下り入口ランプは、下り出口に沿うように設けて保土ケ谷PAに接続。横浜方面から来る上り出口は、本線に沿う形でランプを通し一般道につなげます。

現時点の課題としては、下り出入口の高低差と一般道接続部の変則四差路交差点、保土ケ谷PAの安全対策が挙げられています。

また、隣接する住宅地など、周辺環境への影響を最小限に抑えるための構造なども検討するとしています。

現段階では、計画の具体的なスケジュールは示されていません。道路設計を進めるとともに関係機関などと協議を進めており、そのあとに事業計画へと進んでいきます。

第三京浜の羽沢IC・保土ケ谷料金所・保土ケ谷PA付近（画像：Google Earth）。