裁判官をやめさせるかどうかを判断する弾劾裁判にかけられている仙台高裁の岡口基一判事(職務停止中)への判決言い渡しの期日が、予定より1週間遅れの4月3日になった。3月11日、裁判官弾劾裁判所が発表した。

弾劾裁判では、国会議員14人が裁判員を務める。判決言い渡しに先立って裁判員が評議をおこない、出席者の3分の2以上の賛成があれば罷免となる(裁判官弾劾法31条)。

裁判官弾劾裁判所は、評議に関する質問には「回答できない」としているが、3月4日に弁護士ドットコムニュースが取材したときには、裁判員のうち2人が欠席し、12人で評議を実施すると回答していた。予定が変わっていなければ、8人以上が罷免に賛成すれば罷免となる。

逆に不罷免を目指す岡口判事側からすると、評議に参加する裁判員が14人でも12人でも、反対が5人以上いないと罷免という状況は変わらない。

なお、岡口判事の任期は4月12日までだという。任期満了までに判決が出ない場合、その時点で弾劾裁判は終了となるため、ギリギリでの判決となりそうだ。

岡口判事の弾劾裁判、判決が4月3日に延期  任期満了ギリギリのタイミング