「星から来たあなた」(2013年)や「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」(2016年)で人気のパク・ヘジンが主演を務めたドラマ「今からショータイム」(2022年)が、3月19日(火)からCS衛星劇場にて放送される。「恋はチーズ～」ではヒロインを悩ます完璧な先輩ユ・ジョンを演じ“国民の先輩”と呼ばれたヘジンが今作で演じているのは、ひねくれ者のイケメンマジシャン。チン・ギジュ演じる熱血警察官と恋のドタバタを繰り広げる本作の見どころに迫る。
【写真】甘いマスクでラブストーリーに欠かせないチョン・ジュノが振り切ったコメディ演技を披露
「今からショータイム」は、幽霊が見えるマジシャンと刑事を目指す熱血女性警察官がタッグを組んで事件を解決していくラブコメ捜査劇。
ビジュアルが完璧で魔法のようなマジックも人気のマジシャン・チャウン(パク・ヘジン)には秘密があった。実はマジックの技術などなく、その代わり“巫堂(ムーダン＝韓国のシャーマン)”だった祖父から受け継いだ能力を活かして本物の幽霊を雇ってショーを手伝わせているのだ。そんなある日、警察官のスルヘ(チン・ギジュ)がひったくり犯を追ってチャウンのステージに迷い込む。チャウンをひったくり犯と誤解し最悪の出会いをした2人だったが、チャウンの能力を知ったスルヘは、その能力を事件解決に活かすことを思いつく。
■“国民の先輩”パク・ヘジンがツンデレキャラを快演
パク・ヘジンは、爆発的ヒットを記録した「星から来たあなた」で主人公の恋のライバルを演じ、一躍スターの仲間入り。その後キム・ゴウンと共演した「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」では、優しい笑顔の裏に冷徹な素顔を隠す先輩ユ・ジョンを好演。
“ユ・ジョン先輩シンドローム”や“国民の先輩”といった流行語を生み、ヘジン自身も2016ケーブルテレビ放送大賞ベスト俳優賞や2016Asia Model Festivalアジアスター賞(俳優部門)を受賞。アジアを席巻した。
■「俺だけにツンツンしてるのか？」チャウン×スルヘのもどかしい距離
「今からショータイム」で演じるチャウンは、見た目は完璧だが毒舌で人使いの荒いマジシャンだ。
華麗な衣装を着こなしマジックを披露する姿は惚れ惚れするほどかっこいいのだが、素顔はケチで打算的。安い賃金で幽霊たちをこき使い、スルヘからの協力要請にも「人助けはしない」と、すんなりとは応じない。そんな性格になった背景には、自身を犠牲にしながら人々を助け続けた祖父とのつらい思い出があって…という心の傷も抱えたキャラクターだ。
一方スルヘは、刑事として活躍することを夢見る派出所巡査。正義感が人一倍強く前向きで、元柔道選手で腕も立つ。刑事だった父を幼い頃に亡くしたあと、実の兄のように慕ってきた刑事ヒス(キム・ジョンフン)に長年片思いし続けている。
幽霊を利用したマジックのからくりを知られたくないチャウンと、死者の声が聞けるチャウンの力で殺人事件を解決したいスルヘ。そんな2人がぶつかり合いながらも力を合わせ、殺人事件に向き合っていく。
チャウンは、スルヘが自分にはトゲのある態度を取る一方でヒスに笑顔を振りまくのが面白くない。「俺だけにツンツンしてるのか？」と、どんどん彼女を意識し始めツンデレな態度を取るチャウンを、ヘジンがユーモアたっぷりに演じている。ラブコメの王道中の王道である“最悪な出会い”を出発点に、事件を1つまた1つと解決していくにつれ縮まっていく2人の距離が、本作の最大の見どころだ。
■コミカルなやりとりから、ほろりさせられる場面まで
そして、チャウンとスルヘの関係を見守る霊たちのコミカルなやりとりも楽しい。チャウンを社長に、妻と娘を残して事故で亡くなったナム部長(チョン・ソギョン)、元暴力団員で力自慢のマ課長(コ・ギュピル)、そして優秀な頭脳を持ち機械に強いアルム(パク・ソヨン)がチャウンにこき使われ、あれこれと文句を言いながらも2人の仲を見守っていく。さらに、チャ家の守護神ゴム(チョン・ジュノ)も現れ、チャウンとスルヘの周辺は大騒ぎ。甘いマスクでラブストーリーに欠かせないチョン・ジュノが振り切ったコメディ演技を披露している。
チャウンにしか見えないのをいいことに言いたい放題の4人が、チャウンの背中を押したり足をひっぱったり…そんなコメディパートも本作ならではの見どころの1つ。一方で、突然命を奪われてしまった被害者が愛する家族への思いを打ち明ける場面もあり、ほろりとさせられる。
パク・ヘジン演じるクセ強イケメンとチン・ギジュ演じるド根性ヒロインの恋のドタバタから目が離せない「今からショータイム」。タイトル通り、笑いあり、涙あり、胸キュンありとエンタメ要素満載のハートフルコメディは3月19日(火)夜11時から放送される。
◆文／酒寄美智子
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