チョコレートプラネットがMCを務めるバラエティ「超町人!チョコレートサムネット」(毎週日曜夕方16:25-17:25 メ〜テレTVerで2週間見逃し配信中)。2組のサムネハンター(調査隊)が東海地方のさまざまな町を訪れ、出会った人々の“サムネイルになりそうな要素”を発掘する番組だ。3月10日の放送では、山根良顕(アンガールズ)と渚(尼神インター)がサムネハンターとして登場し、愛知県名古屋市金山エリアの‟超町人”探しのロケに挑んだ。

【写真】名古屋・金山エリアで見つけた「腕相撲の達人の焼肉店長」ほか、超町人完成サムネずらり

■イケメンゴリラモノマネをするOLにチョコプラが大爆笑!

今回の舞台は名古屋市の中区と熱田区にまたがる金山エリア。名古屋駅に次ぐ5本の路線が乗り入れる金山駅の周辺には大型商業施設や飲食店が多く、歓楽街として賑わう一方で駅から徒歩圏内には閑静な住宅街もあり、名古屋の住みたい街ランキングでは常に上位にランクインしている。

名古屋住人に大人気の金山エリアに、山根良顕(アンガールズ)と渚(尼神インター)がサムネハンターとして降臨。二人が今回のサムネハンターだと知った途端、チョコレートプラネットの松尾駿は「シバく人とシバかれる人」とつぶやき、対決の行方が早くも気になる様子。

山根が最初に出会ったのは4人組の女性たち。特技を聞くと、その中の一人が東山動物園のイケメンゴリラ・シャバーニのモノマネができるという。少し照れながらもシャバーニの顔真似をしてくれた女性に「いいの撮れた~」と山根は絶賛するが、スタジオでは長田庄平が「いいの撮れたじゃねえよ(笑)」と厳しいツッコミを入れる。一発目から「シャバーニが憑依するOL」というインパクト強めのサムネが完成し、この後の展開にも期待が高まっていく。

一方、アスナル金山(商業施設)を探索中の渚は、高校三年生の男子3人組に突撃インタビューを開始。すると、それぞれが珍しい名字だと聞き、一人ずつ答えてもらうことに。「加田」「満仲」「松坂」という結果に戸惑いつつも、無理やり「発見!珍名字高校生」というサムネを完成させてチョコプラの二人は失笑。だが、こんなゆる〜いサムネでも許されるのがこの番組の魅力である。

■山根と渚が発掘した「微妙な特技を持つ超町人たち」をチョコプラがダメ出し

金山エリアのVTRでは、木村拓哉が映画ヒット祈願で訪れたことで話題になった熱田神宮が紹介され、チョコプラの二人は「なるほど」と興味深げに頷く。スタジオでのトークでは、本番組の収録のために名古屋を訪れると「新幹線のホームにあるきしめん屋さんに入る」と松尾がコメントし、「僕は名古屋駅に売ってるだし巻き玉子と串カツがセットになったものを買う」と長田もお気に入りの商品を紹介。駅で楽しめる名古屋グルメをさりげなくお勧めする二人に、視聴者は親近感を感じずにはいられない。

再びVTRに戻り、山根が声をかけたのは、二人組の女子大学生。すると、一人が「見た目で野球部にいたかわかる」という驚きの特技を告白し、山根が番組のスタッフの中に元野球部がいるかその女子に確認。「いない」と答えたが、一人だけ野球歴10年のスタッフがおり、長田は「何やねん」と笑顔でツッコミを入れる。そのあと「人を見るだけで野球部か分かる!?女子大生」というサムネが完成し、長田は「ダメだよこれ」と言い松尾も納得がいかない様子。

一方、渚は、ほっぺたをへこませてペンを挟めるという大学生と遭遇。「すごいやん!」とテンションが上がる渚に対して「いや!そんなスゴないって」と長田はツッコミを入れながらも、実際にほっぺにペン挟む男性の姿を見て思わず笑ってしまう。「誰でもできる」と言いながらチョコプラの二人が挑戦するが失敗に終わり、無事「ほっぺでペン挟む男」というサムネが完成した。

■山根は連獅子のカツラを振り回し、渚は元カレと遭遇!?

金山エリアを探索中の山根は、おでん屋なのに燻製にこだわるマッチョな店長を発掘したあと、舞踊かつらを60年作り続けている男性と出会う。せっかくだからと連獅子のカツラをつけて頭を振り回した山根を優しく見守るその男性は、なんと休みの日にハーレーを乗り回すというワイルドな一面を持っていることが判明。チョコプラの二人は驚きの表情でVTRを見ていた。

続いて、熱田神宮に近い商店街を歩いていた渚は、9年間で8カ国を巡った元バックパッカーうなぎ屋の店主を発掘。なんと、昔付き合っていた彼女の名前が「なぎさ」だったことから、渚が入店した際には驚きを隠せなかったと複雑な思いを語った。

そのあと、おにぎり屋を営む夫婦に出会った渚は、奥さんを溺愛するご主人の姿にほっこりと癒されると、昼間のロケ中に見つけたという鉄塔の上に家がある変わった形の建物に突撃訪問を試みる。住人から中に入ってきてと指示されるスリル満点の展開に、チョコプラの二人は「怖え〜」「大丈夫か?」と心配そうにコメント。部屋に入った渚が住人に話を聞くと、なんとその高齢男性はアロンアルフアの開発に携わっていたという驚きの事実が判明。チョコプラの二人も納得の「鉄塔ぐらしのオジエッティ」というキャッチーなサムネが完成した。

そして山根は焼肉店でカルメギサル(韓国の焼肉料理)を試食。店長に特技を聞くと「サービスをかけてお客さんと腕相撲をする」と言い、これまでに一回しか負けてないと自信ありげな表情を見せる。元自衛官の店長と腕相撲をした山根はあっさりと負け、番組ディレクターも挑戦するが完敗。

チョコプラ松尾、相方・長田の指をパクッと味見?!

その後、焼肉店の店主はスタジオに登場し、カルメギサルをかけた腕相撲対決のコーナーがスタート。対戦相手には番組の前半に登場した「おでん屋さんなのに燻製にこだわるマッチョな店長」が選ばれ、松尾はマッチョ店長、長田は焼肉店の店長に賭けた。結果は焼肉店の店長が勝ち、カルメギサルをサンチュで巻いて美味しそうに食べる長田を恨めしそうに見ながら我慢できなくなった松尾は、「指だけなめさせて」と長田の指をパクッと口に入れ「めっちゃうまい!」と大興奮。

ラストは、チョコプラの二人がMVC(街のNo. 1超町人に与える称号)を発表したあと、金山という地名にちなんで「キンが溢れている山」というサムネを作りエンディングを迎えた。

■ミステリー展開からグルメ要素まで、バラエティとしての“振れ幅”の大きさが魅力

今回の放送回では、「鉄塔暮らしのオジエッティ」が、ミステリー要素があり印象的だった。ロケは日中から始まり日が暮れて夜まで続き、ようやくカメラが入ることができた「謎の鉄塔」。渚が突撃して、隠れ家の入り口のようなエレベーターを上がっていく時にはチョコプラ長田が「怖い、大丈夫かこれ?」と心配する様子も見せていた。結果的には「すごい人」だったわけだが、牧歌的な空気が流れる同番組において珍しくハラハラする展開に引き込まれる。今後は町のミステリーを解き明かす、という要素も同番組の面白さになっていくかもしれない。

さらに、チョコプラの二人が名古屋駅のお気に入りグルメを紹介し、VTRではおでん屋や鰻屋、おにぎり店、韓国焼肉などグルメ好きにも嬉しい情報が満載だった今回の放送。今後はバラエティ番組としてだけではなく、名古屋のグルメ番組としても楽しめそうだ。

「超町人!チョコレートサムネット」3月10日(日)放送回より スタジオで腕相撲対決も (C)メ〜テレ