レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、マンチェスター・シティに所属するMFロドリの発言に対しての見解を示した。10日、スペイン紙『アス』が報じている。

 先日、フランス紙『レキップ』のインタビューに応じたロドリが「プレミアとラ・リーガは、もはや別のスポーツだ」と強調。さらに「ラ・リーガはプレミアと同じようなリズムプレーすることができない。スペインサッカーは忍耐強く、戦術的で、チームがボールを持って何をしたいのかがはっきりしている。逆に、イングランドはもっと激しいよ。ウェストハム戦でデビューしたとき、考える時間が半分もなかったことを覚えている」と両方のリーグプレーした経験に基づいた見解を述べていた。

 10日に行われたラ・リーガ第28節セルタ戦に4-0の勝利を収めたアンチェロッティ監督。試合後会見にて先の問いを投げかけられると、欧州5大リーグを全て制した史上唯一の名将も「異なるのは確かだ。大前提だけど、どちらが良いか悪いかという話ではない。イングランドはインテンシティやリズムで言えば上かもしれないが、戦術的な質はラ・リーガの方がはるかに優れている」と双方に秀でたものがあると語っている。

 ともに欧州5大リーグの一角を成すラ・リーガプレミアリーグチャンピオンズリーグヨーロッパリーグの直近10大会では、プレミアリーグが計5タイトル(CL:3、EL:2)に対して、ラ・リーガは計13タイトル(CL:6、EL:7)と大幅に上回る数字に。ただ、昨シーズンはマンチェスター・シティがCL制覇した他、2021-22シーズンはリヴァプールがCL決勝戦に進出、2020-21シーズンに至ってはイングランド勢同士のCL決勝戦となっており、まさに高いレベルで両リーグしのぎを削っていることがわかるだろう。

ラ・リーガとプレミアの違いを語るアンチェロッティ監督 [写真]=Getty Images