2024年8月24日(土)・25日(日)日生劇場にて上演される音楽劇『あらしのよるに』のキャストと宣伝ビジュアル、コメントが発表となった。

あらしのよるに』は、オオカミとヤギ、仲良くなるはずのないふたりが、「食べる側」と「食べられる側」の関係をこえて友情を育む物語。2019年の初演、2021年の再演と、好評を博してきた公演が、きむらゆういち(作)・あべ弘士(絵)による原作絵本の出版から30周年を迎えた今年、新たなキャストを迎えて、再登場する。

上段左から白石隼也、南野巴那 下段左から阿南健治、平田敦子

上段左から白石隼也、南野巴那 下段左から阿南健治、平田敦子

友だち思いの心優しいオオカミのガブ役には、「仮面ライダーウィザード」主演で注目されて以降、数々の映画やドラマに出演し、近年は『ジョン王』『マーク・トウェインと不思議な少年』など、舞台でも活躍する白石隼也、そのガブと秘密の友情を育む好奇心たっぷりなヤギのメイ役には、NHK Eテレ『にほんごであそぼ』に ”のはーな” 役でレギュラー出演、映像や舞台でさらなる活躍が期待される南野巴那が出演する。そしてオオカミのリーダーギロ役は、ジャンル問わず幅広い役柄を演じ分ける阿南健治、おばさんヤギ役は、圧巻の存在感で作品を彩る平田敦子が出演、脇を固める。立山ひろみの脚本・演出により、原作絵本の世界を音楽劇として広げた本作。音楽を鈴木光介、振付を山田うんが担当し、臨場感あふれる迫力の舞台となっている。

なお、本公演は、ニッセイ名作シリーズ公演として、小学生を対象とした無料招待公演を札幌、秋田、大阪、高松、熊本の5都市にて実施する。チケットの先行発売は5月16日(木)11:00~21日(火)、一般発売は5月24日(金)11:00~。原作者・きむらゆういちをはじめ、キャスト・スタッフよりコメントが到着した。

白石隼也 <ガブ役>

多くの子ども達にとって初めての観劇体験になるだろう作品に出演できること、とても嬉しく思います。同時に「あらしのよるに」は、児童文学でありながら ”他の種族との共存” という私たち大人が今向き合わねばならない問題も偽ることなく描かれています。きっと多くの人に共感してもらえる舞台になるはずです。
憧れの日生劇場から全国津々浦々をこの作品と共に旅する夏が今から待ち遠しいです。劇場で心よりお待ちしております。

南野巴那 <メイ役>

私は「あらしのよるに」という作品に、幼稚園の頃に出会いました。
心優しいオオカミのガブと天真爛漫で怖いもの知らずなヤギのメイが、オオカミとヤギという種族を超えて友情を育む。私自身少しずつ歳を重ねて行く過程で、年齢関係なく、この作品は何度触れても応援したくなるような2人の絆に心が温まります。
子どもから大人まで見に来てくださる皆様とこの作品の世界を共有できること、動物も人も決して変わらない絆をこの作品を通して感じていただけること、とてもワクワクしております。大好きな作品に携わらせていただけること、本当に嬉しく思っております。大切にメイを演じられるよう精進いたします!劇場でお待ちしております。

阿南健治 <ギロ役>

私が出ている今までの舞台を色々と観て頂いて、今回のギロ役へのオファーであり、なんとも有り難い思いではありました。ファミリーミュージカルは初めてではありますが、子どもも大人も楽しめる作品と言う事で楽しみたくも思い、ギロはオオカミ達のボスで、生きる為に惨忍な感じも、ストレートに惨忍オオカミを演じてしまうと、子ども達が引い
て泣きそうなので(笑)厳しさの中にもちょっぴりでもユーモラスさも加えられたらいいなあとは思い、オオカミ達とヤギ達の楽しきミュージカルで、私がどんな感じになるのかなも楽しみたいと思っております。

平田敦子 <おばさんヤギ役>

またおばさんヤギになれることになりました。私にとっては3 回目の「あらしのよるに」です。子ども達の反応が直接聞こえるこのお芝居が大好きです。みんなと一緒に笑って、驚いて、悲しんで、歌ったり音楽を聞いたりすると自分もほんの少し子どもの頃に戻る気がします。3年前の再演の時は、コロナの影響で東京以外の公演が半分くらいに減りま
した。今年は全部無事に行けますように。全国の大勢の子ども達と舞台を通して触れ合えることを楽しみにしています。元気でお会いしましょう!

立山ひろみ <脚本・演出>

人が自分の事をひとりぼっちだと思う時、それは人生のいろんな場面で起こると思います。”孤独”といってもいいかもしれません。その孤独に向き合うのは、何も大人だけではありません。ほとんどの場合、こどもの心にも ”孤独” のかげは迫ってきます。孤独だと思った時、あたたかな何かが、少しでも、こどもや、いつかこどもだった私たち大人自身の、支えになればと、祈るような気持ちでいつも作品を創っている気がします。
名作「あらしのよるに」を音楽劇としてお届け出来るのをとても楽しみにしております。孤独な魂を持った、オオカミとヤギの出会いが、みなさまの宝物となりますように願って。
劇場でお待ちしております。

きむらゆういち <原作者>

暗闇で2匹の動物が会話している。
そんな世界を歌と踊りの煌びやかな世界に引っ張り出し、もうひとつの ”あらしのよるに” の世界を生み出したミュージカルである。
この作品の魅力にはこんな世界もあったのかと作者自身も驚かされた。
実に美しい作品だと思う。

音楽劇『あらしのよるに』過去公演より(撮影:青木司)

音楽劇『あらしのよるに』過去公演より(撮影:青木司)

音楽劇『あらしのよるに』過去公演より(撮影:青木司)

音楽劇『あらしのよるに』過去公演より(撮影:青木司)