プーチンの入れ知恵なのか。もともとはソビエトだったけど、ロシアウクライナは戦わないと同じ国にはなれないと。

 昨年暮れから、北朝鮮の金総書記は、「韓国」の存在を一つの国として認めた。それは、同胞ではないこと、敵国の印だった。理由は、誇りある朝鮮民族がアメリカの手先になるはずがないということだ…ではロシアの手先ぽいことはなぜしているのか。 年が明けてすぐ「第一の敵対国」に位置付けした。

 第二次世界大戦が終わって、それぞれバックについていた、ソ連とアメリカという大国の代理戦争かと思えるほどの朝鮮戦争が起きた。それは、今も終わってはいない。とても長い休戦をしているだけだ。けれど、いつかこの戦いを超えた先に統一、朝鮮民族=同胞は一つになると両国は考えていた。

 だから、韓国の大統領が代われば、ストーカーのように北朝鮮に接近する大統領がいたり、逆に北朝鮮は、地図上は、「韓国」を国と認めないことで、朝鮮というひとつの色分けで済ませていた。だが、敵対国に位置付けた瞬間から、地図上の朝鮮半島は2つの国があるような表記になった。

 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い北朝鮮の国歌の歌詞の中に「三千里の美しい我が祖国」というのがある。三千里は全長1000キロで韓国を含んでの距離である。韓国を別国とした場合、北朝鮮だけで三千里はない。そこで「この世界 美しい我が祖国」と歌詞を変更した…韓国の国家には、まだ三千里は存在するとのこと。

 そして「統一」という言葉も捨てた。北朝鮮地下鉄の駅に「統一駅」というのがあったが、今は「駅」だけになった。

 休戦が終わり再び始まる日がなんとなく近くなった、ようだ。

イメージ国境